おはようございます!ば~ちです。
そういえば、どこの誰もボスハンド、つまり両手打ちのシュートについてお話しているブログや、それこそYouTuberって見かけませんね。ミニバスクリニックを謳っている人のクセにと思います。
今回は審判的な話でもあり、バスケットボールをプレイする上での初歩的なルールの部分であり、技術にも影響する部分でもあるお話です。
今、流行りに流行っている「ゼロステップ」
まずまずの話、これはいつの間にか昔から通称として定着していて、実はルールブック(競技規則)にはこのような表現は一切されてはいないんですよ。
バックパスと同じですね。バックパスも正式には「ボールをバックコートに返すこと」と記述されており、それに該当した違反はヴァイオレーション、と書いてあるだけなんですね。
で、結論から申し上げると、今まで曖昧だった1歩目なのかどうなのかを、「そこまで審判が瞬間的に判断するのは無理があるよね」と、今更ながら文章化してくれたものであり、技術として使うものではないと思っています。
U-15以下のカテゴリでは、ゾーンDFが禁止とされていますが、これも同じでルールのグレー部分(限りなく黒ですが)をついたセコイやり口だなと思います。系統としてはこれと同じ発想です。
下記のリンクはおよそ5年前のレイアップドリルのものです。
どうですか?いわゆるゼロステップじゃないですか?この当時はルールブックに0歩目の適用は文章化されていませんし、プレコーリングガイドもありません。
そもそも私がまだ現役だった20年前もこれと同じでしたよ。
これは去年の市船のアップ練習。
これ、ゼロすステップ のレイアップです。どこが違いますか?
この踏切脚がつく前にドリブル(ボールを手から離す)をしないとトラヴェリングです。
勘違いするな。いわゆる「ゼロステップ」は審判を補助するために文章化されたものだ
どうですか?
みなさん、傍から見ていてドリブルの終わり って本当に判断できますか?
ルール通りボールを両手で保持、または片手で支え持った、これならドリブルが終わったとわかりますよね。
ですが、ドリブルレイアップをはじめとした、ボールが手についているだけのその時の脚の状態って、どうです?もしかしたらまだドリブルは続くかもしれません。ならそれは「0歩目」ですらないですよね。
そして0歩目を適用された脚の使い方からドライブに移行する際には、2歩目が床につく前にボールを手から離さなければならないとされています。
つまり、脚がどうのこうのというより、ルーズなキャッチは1歩目としないようにしようということなんです。
これが本来のゲームスピードでは判断つかないですよ。実際。
実はほとんど技術上、今までとほとんど変わらないんですよ。
その証拠に、ジャンプして空中でボールをキャッチした場合は0歩目の適用はなくついた脚から、従来通りの1,2です。
また、ノーミート、動かないままボールを受けた後にも同様に0歩目が適用されません。よくあるのは、ガードやセンターによくある、その場キャッチ→ジャンプ→1,2、これも0歩目の適用は本来ルール上ありません。
さらに、0歩目を適用した脚と同様の脚で着地することもトラヴェリングとなります。
ミニバス表現で言う、ケンケンステップですね。
が、鳴らされていません。なぜかって。これが蔓延しすぎて吹くと試合にならないからです。
これの1:20あたりのミート。よく見ますよね。何年も前に「ゼロステップ」というどこからともなく現れた言葉により蔓延した間違ったミートです。
これに関しては審判の力量というより、これをわざわざ教えている指導者にこそ問題あり
これが、次のルール改正(2022年)で削除されたらどうします?
普通にYouTubeでも、0,1,2,3のステップで「これがユーロステップだ!」なんて上がってたりしますが、どうするんですかね。グレーですらない技術を、しかもルールを正しく認識していない人があげてるなんて...
そうですよ。なくなるかもしれませんよ。ブロッキングorチャージのシチュエーションだって、OFに明らかな責任がないときはDFのブロッキングである、と、イーブンのノーコールはないとなりましたからね。イーブンが削除されたわけです。
特にこんなトラブルしか招かないルールのグレーをわざわざ教えてどうなるんです?
いや、そもそも従来やってきたことと実は技術的にはほとんど変わってないんですよ。先にも言いましたが。
教えたりYouTubeにあげるなら、ちゃんとキャッチの0歩目だけでなく、2歩目の着く前にボールを離さなければいけない、なども教えない0歩目を適用だと思います。
だってルールなんですから。
ルールは正しく認識し指導することは、指導者はもとより選手も当然のことである
ルールを正しく認識したうえで技術は使えばいいんです。
ミート→ドライブも、2の脚がつく前にボールを手から離さなければならないのは文字通りドリブルのみに適用されるルールです。
ですのでドライブ(ドリブル)さえしなければ、止まることもピヴォットすることも可能ですし、ドライブもちゃんと練習すれば1歩分の+ができるわけです。
自分が訳が分からなくなるくらいなら、わざわざ身に付ける「技術」ではない
結局、見ている人やバスケをやっている人ですら、ややこしくなるのは、教える側も中途半端だし、プレイしてる本人も曖昧だからですよ。
だったら、完全ホワイトな従来のプレイで十分通用しますし、訳が分からなくなってターンオーバーが増えるくらいなら、教えることも身に付ける必要性もないです。
特にフロアと手との距離が短い小中学生世代は、適した技術とはいえません。
最後に
特にトラヴェリングに関しては、いい加減が蔓延した結果、非常に分かりにくいルールとなってしまったのが現状です。
以前なら、「あ、トラヴェリングだ」とわかるもの(鳴る鳴らないは別として)だったのが今は、「ん?今のはゼロステップ...か?」となってしまっています。
今までFIBAのルールはNBA基準ではなかったのに、ここにきてNBA基準にしたのはなんでだろ、と思います。
ではでは!
良いバスケットボールライフを!
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