環境は人を変えることは確かだった。
良い指導者やチームメイトに恵まれれば、それだけ伸びる可能性もあがる。
「環境を言い訳にするな」
恩師はよくこんな言葉を口にしていたが、それは私が言える立場ではないのではないかと思ったこともある。
高校、大学と私立に通わせてもらっている時点で誰がどう見ても恵まれている。
それにバスケットボールも続けさせてくれた…
環境が整った以上、努力することなど当たり前だったのである。
だから私は素晴らしい環境を作ることに尽くし、今もその考えは変わらない。
努力することが当たり前だという環境をつくることを…
それがミニバスだけにとどまらず、この地域を全体に影響を及ぼしていけるように。
それこそが、「スクール」という形である。
勝手ながら、私はあと1年でこのミニバスからも、スクールからも退くことになるが、こうして形となった環境がこの先永遠に続くことを確信する。
自主練という場で開放されるかもしれないし、誰かがコーチをしてくれるならもう一度スクールとして再建されるだろう。
誰かが私の意志をついでくれるならこれほど嬉しいことはない。