ミニバス記録

バスケノート

4番

2024-07-09 01:20:00 | 日記
「4番良い選手ですね、チームを一つにまとめている…」
日曜日の試合で他チームの指導者からもらった言葉についてもう一度考えてみた。

良い選手かといえば、バスケIQもまだまだだと思うし、頑張り方もがむしゃらすぎて明後日の方向に向いたりもする。
それでも他チームの指導者からの評価が高いのは、その子が「選手として」よりも、「人として」刺激のある存在だからだと思う。

私の視点で見ればもっとやれる
しかしそれは私がその子のコーチだからであって、きっと第三者で見れば素晴らしいと感じるはずだ。

実際、土壇場で見せる力はチームを何度も救ってきたことに間違いはなかった…
昨年度11月の部として優勝を目指す大会では、決勝戦で2本連続スリーを決めた。
速攻でファールされ、吹き飛ばされても尚立ち上がり、その後のプレーでスリーを決める姿には鳥肌がたち、今でも忘れられない。
そして今年度GWでの大会でも、決勝第4クォーターで猛追をされる中、ネットを揺らしたレイアップにチームは救われた。

4年生の頃から彼女を知る私の友人(OB)は、「伸び悩みがあるね」という意見を持つ。
確かにそれは正しい意見であり、私も4年生の頃の活躍を鑑みればもっとやれると思うことも多い。
事実としてバスケIQに関しては本当に発展途上
これからはがんばるだけで通用する世界ではないことも知っていく必要がある。

その子を4番にするかは何度も悩んだ。
実力だけなら今の7番がキャプテンに選ばれるだろう。
それでも私が彼女を4番に選んだのは、その子が4番としてチームをまとめていく過程、そこから得られる結果がこのチームを見る誰しもに勇気や夢を与える存在になると信じたからだった。

「チームをまとめられている」
という言葉はその答えに近づいたのではないか…

たしかに頑張るだけで結果は得られない、これは世間の誰もが知る事実。
だが、そうやって頑張ってきた日々が、ある時奇跡を生むのだと…
スリーが2本も連続で入る、あり得ないタフショットを決め切ってくる…
ただ頑張る、そこに考えはなかったのかもしれないが、日々の一歩が大きな結果として現れた。
その子に関わるものだけが知った結果だったのだ。
頑張った日々が奇跡を生むという、その場に携わった者だけが知った事実。

それが正解だとか不正解だとかではなく、そこで起こった事実でしかない。

だから、多くの人が魅力を感じることも共感できるのだ。

それでも奇跡は必然として起こることはないため、この頑張りを更にプラスに変えていく必要がある。

頑張りや素直さがあるキャプテンだからこそ、私が縛りつけすぎているのかもしれない。

だから今週の平日練習は自分たちに練習メニューを決めてもらおうと思う。

ひとまず、今は多くの変化を取り入れていくことが大事。