今日は久々に中学1年生のOBが顔を出してくれた。
1年前と比べて身長、体格共に大きくなった彼の実力はどれほど成長しているのか確かめたくなり、練習後に1on1をした。
手加減をするのもされるのも嫌いな私は、全力でぶつかりにいく
どんな新しい技術を身につけているのか楽しみだったが、残念ながらその成長を感じるにいたらなかった…
良い意味言うなら得意を伸ばす
しかし悪く言うのなら、おもしろさがない
これはバスケットボールを上達するためにやるべきことの視野が狭まっていることが原因ではないかと考える。
スキルはそのスキルを上達するために練習するのではなく、試合で戦う相手に対応させるためのもの。
相手がいて、それが自分より強くある以上、技術の発表会ではなくなる。
これは小学生にもよくあることで、彼らは一見スキルセットが優れているようだが、いざ実戦でディフェンスと相対するとミスが多い。
自己満足ではなく、ディフェンスに対応したオフェンスができるようになるため、私はこれからも手を抜くことはない。
彼らにプレッシャーをかけるのは側から見れば「大人がなさ」を感じるかもしれないが、その「大人がなさ」がいつか彼らのためになると信じて
クロスオーバーをしたいからするじゃ簡単に取られるよ
1線ばかりに気をとられるとダブルチームで潰されてしまうよ
どうしても1線が破れないなら、味方を呼ぶ必要があるよ
小学生と大人が戦えば大人が勝つに決まってる
だが、そこには必ずヒントがある。
「コーチだから勝てない」ではなく「どうすれば勝てるか」をもっと考えていけば、次第に戦い方も変わるだろう。
ただ頑張るだけから、勝ちに来る姿をいつかは見たい。
いつの日かコーチと教え子という垣根を越えて全力でぶつかりあう時を、私はただ待ち望む。
それもまた、一つの夢である。