ミニバス記録

バスケノート

足元に転がるヒント

2024-07-07 16:46:00 | 日記
1日大会での優勝は今年度初となった。
やりたいことも少しずつ見え、特定の選手だけが1on1をするだけのゲーム展開にならなくなってきたことについて成長を感じる。

何より右利きの選手が左ドライブから左手のレイアップを当たり前に打つことができている点は素晴らしい。(逆も然り)

また、チームとしてのまとまりも非常良く、誰が何をしたいのかが明確に見える。

ここでドライブ!
ここでシュート!
良い選択をする場面が明らかに増えた。

個人の成長がチームのまとまりを生んでいることは確か
それでも、今のままではもう一段上のレベルのチームには勝てないことも確かだ。

決めるべきシュートを落とす
相手は同じ攻撃手段しか使わないにも関わらず、何度もやられる
プレッシャーに焦り、パスミスが多発する

チームとして成長している、個人として成長しているといえど、それはミクロな視点で見たにすぎず、マクロな視点で見れば上述したことは当たり前のようにできる必要がある。

それが、格上と戦う上での最低条件なのだ。

今日の勝利はあくまで今勝てる相手に勝ったにすぎない…

次のステップに進むためには特別な作戦やセットプレーを磨くことよりも、今目の前にある課題と向き合うことなのだ。

決めるべきシュートなどについては簡単なようで、難しい
だからこそ、そこに盲目になりやすくもある。

こうして足元に転がるヒントを、地道になったとしても拾い集めていく必要があるのではないか。
確かに先を見ることが大事なのは間違いない。
いつか全国大会の舞台に立ちたくて、プロになりたくて…
夢は大きく、遠くを見ることで得られるものは確実にある。

しかし遠くを見すぎてしまうともっと身近にある幸せに気づくことができなくなるのもまた、確かなのだ。

私の昨年度の反省点をあげるなら、結果ばかりにこだわり、遠くを見すぎてしまったことで近くにある成長や個人との関わりが疎かになったことだった。

先ばかりを見てしまったことですぐ側にある課題に対して盲目になっていた。

もちろん結果にはこだわっていくが、勝ちたいかどうか、その全ては選手に任せる。
いつの日か全国大会の舞台で活躍したいと思うことも自由だ。

このチームの主役は私ではないから、やるもやらないも全て自由…
そんな考えに行き着いたのは、私が無責任になったのではなく、私が導かずとも今の彼女らに志を感じるからだ。

別に私がとやかく言わなくとも、勝手に高い目標を目指しているのではないかと思う。

心の中でよくわかっていると信じているからこそ、強く言うべき場面も少ない。

ここ2週間の試合でわかったことは「信頼関係」だった。
「彼らならわかっている」という信頼があるから、先週の試合の反省もなるべく落ち込みすぎないような内容にした。


来週も試合があるが、今はまだ新しいことを取り組ませないようにしようと思う。

今のメニューでできないことを探す

「先を見ているな」という信頼が持てるからこそ、自信を持って今取り組むメニューで成長させていく。

彼女らが勝つことを望む今、足元に転がるヒントを拾い集めていくことが、私のすべきことだ。