私の父が昭和53年に長年の高血圧症から脳梗塞の発症、数年後に満68歳を前に亡くなり、当時は塩の摂り過ぎは高血圧に直行というのが一般的常識とも言えるくらいだったこともあって、やっぱりなあと言うことからそれ以降私の食生活で常に一番意識してきたことが塩分控え目ということでした。
当時の塩分と高血圧との関係が深いという認識は、1950年代に行われたアメリカのダールという医学者による鹿児島から青森までの疫学調査の結果(鹿児島と青森の人々の塩分摂取量と高血圧の発症頻度を比較したところ、青森のほうが1日の塩分摂取量、高血圧の発症頻度ともに鹿児島よりも高く、この二つの数値は北上するに連れ上昇した)が元で「塩分の摂取量⇒高血圧⇒脳卒中」ということになったものと言えます。
しかし、その後の世界的な(32カ国の52地域)本格的大規模疫学調査の結果は、極端に他とは異なる生活環境の一部の地域を除き、食塩摂取量と高血圧とは無関係ということになりました。
高血圧に関心がある人はご存じのとおり、厚労省は現在も高血圧症予防のために、一日の塩分摂取量を10g以下に抑えるように指導していまして、多くの医者がこの指導のもとに高血圧症の治療にあたり、巷には減塩食品が溢れかえっていると言うのが現状です。
続きは、改めてとしますが、現在、私は天然塩を毎日好きなように一日1.5~2リットルの水とともに摂っています。