ナミビア第2の都市Oshakati。一見すると華やかな発展の顔と、アパルトヘイト政策の影響が強く残った貧困の顔が共存する町です。車から降りてくる白人さんや、私たちアジア系の人を見ては声をかけてくる子どもたちがいます。歳は就学前の幼い子たち…。着ている服もボロボロ、髪の毛も手入れされてなく、何日も風呂に入っていないような感じで、本当にかわいそうなありさまです。「Sir! Sir.. Please give me some food..」…お願いします、パンをください、食べ物をください、と訴えてきます。良心が痛くなる光景です。貧富の差が世界一と言われているナミビア。その事実を目の当たりにすると、自然に救いの手をさしのべたくなります。
日本でも、歳末助け合い運動で子どもたちが頭を下げてお願いしていると、居ても立ってもいられなくなるのと似ていますが、こちらはもっと深刻な状況です。お金がなく、食べ物がなく、本当にその日の生活に困っている人たちが、目の前にいます。通りがかりに、冗談半分で「Give me one dollar!」と言ってくる小僧とは訳が違います。ときどき、白内障のような病気で片眼の視力が失われている子どもをよく見かけます。明らかな栄養の不足です。日本では、毎日大量の期限切れコンビニ弁当が廃棄されている事実があります。あまりにも不平等です。でも、単なる理数科教師として派遣された私に、絶対的貧困の問題には為す術もありません。見ていて、いたたまれないというか、悔しいです。
わずかな現金収入でも、それは命をつなぎます。田舎に行けば行くほど、バーを経営する人が多いのも納得です。しかし、その元手もない人たちはどうしているのでしょうか。家畜を売ってはお金にする、という話も聞きます。しかし、安定した収入にはなりません。町ではよく、もの売りの光景を見かけます。畑で獲れたものや肉や自家製のパン、手作りの工芸品など、安価なのですが、現金収入のための工夫です。
先日、手作りの手押し式のおもちゃを売るおじさんがいました。写真のように、太い針金で器用に工作してありました。押してみると、毛糸の人形がちゃんと足で漕ぐように動くのです。ペットボトルの蓋が帽子になっているのもアイデアです。おじさんに話を聞いてみると、1つ作るのに約3時間かかるそうです。それをN$20(320円)で売っていました。1つ売れれば、その日の食べ物にはなんとか困らないそうです。今の苦境を、がんばって乗り越えようと、必死に暮らしている姿には感動です。
日本でも、歳末助け合い運動で子どもたちが頭を下げてお願いしていると、居ても立ってもいられなくなるのと似ていますが、こちらはもっと深刻な状況です。お金がなく、食べ物がなく、本当にその日の生活に困っている人たちが、目の前にいます。通りがかりに、冗談半分で「Give me one dollar!」と言ってくる小僧とは訳が違います。ときどき、白内障のような病気で片眼の視力が失われている子どもをよく見かけます。明らかな栄養の不足です。日本では、毎日大量の期限切れコンビニ弁当が廃棄されている事実があります。あまりにも不平等です。でも、単なる理数科教師として派遣された私に、絶対的貧困の問題には為す術もありません。見ていて、いたたまれないというか、悔しいです。
わずかな現金収入でも、それは命をつなぎます。田舎に行けば行くほど、バーを経営する人が多いのも納得です。しかし、その元手もない人たちはどうしているのでしょうか。家畜を売ってはお金にする、という話も聞きます。しかし、安定した収入にはなりません。町ではよく、もの売りの光景を見かけます。畑で獲れたものや肉や自家製のパン、手作りの工芸品など、安価なのですが、現金収入のための工夫です。
先日、手作りの手押し式のおもちゃを売るおじさんがいました。写真のように、太い針金で器用に工作してありました。押してみると、毛糸の人形がちゃんと足で漕ぐように動くのです。ペットボトルの蓋が帽子になっているのもアイデアです。おじさんに話を聞いてみると、1つ作るのに約3時間かかるそうです。それをN$20(320円)で売っていました。1つ売れれば、その日の食べ物にはなんとか困らないそうです。今の苦境を、がんばって乗り越えようと、必死に暮らしている姿には感動です。
