Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

先生の資格

2007-02-03 01:53:24 | Weblog
 写真は、教育実習生のようすを撮ったものです。現在、8名の実習生が来ています。教育実習生たちに、教育実習のしくみはどうなっているのか聞いてみました。この国では、教員を目指している学生は大学3年生と4年生で教育実習をすることが必修だそうです。期間はそれぞれ2週間。でも、それは教員の資格だけがほしい最低ライン(IGCSE)であって、より上級のライセンス(HIGCSE)を取得するためには、さらに2ヶ月の教育実習が必要になるみたいです。しかも、驚くべき事実が…。
 この国の制度では教員免許は、教師のライセンスであって、教科のライセンスではありません。つまり、先生になるには免許がいるけど、どの教科を教えるかは自由なのです。それで、夏休み中に校長先生が私たちのところに、来年の時間割のことで相談に来たとき、「家庭科の先生は授業数が少ないから、数学と地理も担当させたいんだけど、本人が嫌がって困るんだよね」と言っていた理由がわかりました。
 もちろん、自分の得意な教科を中心に教えることになりますが、教員の配置によっては必ずしも望みが叶うとは限りません。現実に、昨年、私はてっきり英語の先生だと思っていた人が、今年は地理を教えています。そちらが本職だったようです。コンピュータの先生も、本当は英語を教えたいそうです。
 日本の教員免許の制度を話したところ、「その方がいいね、専門性がしっかりするし…」と言っていました。でも、もしこの国に日本と同じ教員免許制度を導入したら、学校間で教科の先生がうまく配置できなくなります。誰が何を教えてもいいという自由度が、まだ必要な段階なのかな…。
 ちなみに、写真右端の実習生は、私が担当しています。聞き取れなかったけど(発音が複雑すぎて…)、普段はこの近くの初等・中等学校の先生をしている方で、今はナミビア大学にて高等教育の教員の資格を取るために勉強しているのだそうです。専攻は物理・化学と数学、教育学。今週は授業観察で、私にピッタリとついていました。来週から参加型の実習になります。ねぇ、なんで私に?

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1 コメント

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それは (ゆーり)
2007-02-08 14:09:18
先生なのは先生の授業が楽しいから(違

あー
先生の授業をもう一度受けたくなってきました。

教科自由なのは。。。うらやましいような。

でも先生は勉強するのがたいへんだよねえ。
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