Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

ナミビア旅行記~植物編

2007-01-14 02:53:31 | Weblog
 世界最古の砂漠「ナミブ砂漠」。こう言われている理由は、数千万年の太古から砂漠のままであり続けているからです。世界中の他の砂漠は、人類の開拓や気候変動などで、比較的最近になって(有史以来)、砂漠化したところばかりです。そんなナミブ砂漠には独特の固有種がたくさんいます。動物も独特の進化をしていますが、植物も同様です。
 ナミブ砂漠とアンゴラの一部にしか生息していないウェルウィッチャがその代表例です。何と言っても、形状が独特です。地面に這いつくばるような樹形で、その中心に花を咲かせます。草かなと思いきや、裸子植物の仲間で雌雄異体になっています。茎は地下に埋まるような形で存在し、根は逆に地表付近にはりめぐらされています。水分確保のためです。そのため、この植物にあまり近づくと、根を踏んでしまうので、弱ってしまうとのこと。いろいろ変わっていて不思議な植物でした。ウェルウィッチャは世界最古の植物と言われています。なぜかというと、樹齢が半端なく古いからです。写真の大きさで樹齢は約1300年。いちばん古いものは約1500年も昔から生きています。
 ナミブ砂漠にはスイカの原種を見ることができます。デザートメロンという種類です。世界中のスイカの本家本元はナミブ砂漠産であることが明らかにされているそうです。これもソーサスフレイのあちこちで見ることができました。普通のスイカに比べると、かなり小ぶりですが、表面の模様は緑に黒い縞が入っていて、まさにスイカそのものです。割ってみると、果肉が白いものの、においはまさにスイカ。少しかじってみると(私は味見していませんが)、ものすごく苦いらしく、もだえ苦しんでいました。品種改良で、こうも甘くなるものかと、感心してしまう今日この頃です。

最新の画像もっと見る