後期高齢者と話す機会が多い仕事である。コロナ禍だからお出かけできない状況で
出かけられるようになったらどこに行きたいですか?って聞くと
別にないってのが多い。もそっと動けるころにそこそこ行ったし。
今は旅行もデパート行くのも遊びに行くのも特に興味ないんだそう。
食欲も昔ほどないし、当然食べ歩きにも興味ない。でもささやかな
趣味はあるよって人もいるし、そういうの一切なしの人もいる。
こういう時こそ好きなことを探すべきかといえば私はそうは思わない。
人生の冬支度なんてそんなものだ。例えばアメリカに行って、本場の
こってりしたハンバーガーを食べたいと思ったまま、高齢と病気が故に
叶わずに亡くなる人生嫌じゃないかと思ってさ。年とともに好み
も変わり、見える景色も変わりで自然にたどり着く境地があるだろう
私も少しづつ食べ物の好みが変わってきてるし、将来の自分に対する
期待も特になく、今日も訪ねて行った客宅で80代の人と、周りに迷惑
をかけず、元気なままぽっくり逝くのがいいねって話で盛り上がった。
ただ私の場合、物欲は結構ある、貧乏が長いもんだから、欲しいけど
まだ買えてないものが沢山残ってる。なかなかいい感じに枯れていく
レールにのれてないんだな。だがそれもまたよしとしよう。きっと、
その夢を手放す時が来たら自然に受け入れられるだろうと思うから。
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