車椅子になった時、おしゃれに関する興味が全てなくなりました。
長い長い入院生活の間、メイクはもちろん、顔の産毛もはやし放題、髪の毛も伸ばし放題でした。
着るものは、退院してからも、トイレの事を考えるとスカートは難しく、デザインよりも機能性重視でスウェットみたいなものばかり。
感覚異常で硬い生地は痛みを感じるために、やわらかい綿素材ばかり。
車椅子で外に出たくもなかったので、色々自分のことに構う気持ちも起きませんでした。
けれど、しばらくして少し気持ちが上向いて来た時、マスカラを購入しました。
そこからはかつてのように出かける時はキチンとメイクをするようになりました。
ただ、美容院だけはどうしてもハードルが高く、退院してから一度行ったきりでした。
それまでは結んでしまえばいいと、適当に自分でカットしていました。
しかし、白髪もチラホラと増えてきて、ただ引っ詰めるだけで済ませていては、こりゃいかん!と、
先日、重い腰を上げて、車椅子人生2度目の美容院に行ってきました。
健常の頃は、パーマかけたり、縮毛矯正したり、カラー入れたり、ヘッドスパしたり、一日中美容院にいた、なんてこともよくあったのですが、
シャンプー台への移乗とかトイレのこととか考えるとどうしても腰がひけてしまっていたのでした。
今回、とりあえずカットだけだったのですが 笑。
元々設置してある椅子を動かしてもらい、車椅子で鏡の前に。
ケープをかけてもらったら・・・
あ、なんか、車椅子じゃないみたいだ。
普通に美容院に来た人みたいだ。
ちょっと嬉しかったな。
いずれ、カラーとか色々やってみたいな、とシャンプー台を見せてもらったりしたので、イメージトレーニングをしているところです。