土曜日、丸山健二先生のオンラインサロンに参加しました。
2回目です。
前回に引き続き、滋味深いお話を聞くことができました。
今回は『千日の瑠璃』の解題でした。
先生のお話をお聞きし、やはりあの書物は読者を拒絶するために書かれたものだと理解しました。
難解すぎて上巻でギブアップ。
でも、ノーベル好みじゃないかと思いました。
そしていま、『ブラックハイビスカス』の出版に向けて心血を注いでいるようですが、価格がねぇ~。
な・ん・と100000円。
ま、美術全集なんかには、たまにその価格の書物がありますが、文芸書ですから、買うことを拒絶しているような気がしてなりません。
半世紀来の丸山派の蟷螂でも躊躇いが生じます。
でも、もし丸山先生がノーベル文学賞を授賞したら、蹴るかどうか、ウルトラ孤高の作家ですから蹴っ飛ばしちゃう可能性大ですね。
ただし賞金だけくれるならもらってやってもいいとか言わないかな。
ハルキはオワコン(終わったコンテンツ)ですね。
30分たっぷり丸山健二の文学観を聞いて、パソコンのディスプレイ内限定にしても、丸山健二と同じ時間を共有できただけでも2750円(税込み)は絶対格安!
次回も絶対に参加することを心に誓った次第です。
また、蟷螂の相談事も真摯にお答えいただき、ありがたかった!
相談したのはもちろん、アンポンタン大馬鹿間抜け倅のことです。
これまでの経緯を交えてメールで問い合わせたら、開口一番、
『これは危険です』
と。
『絶対に和解しようなどと考えない方がいい』そうです。
『殺るか殺られるかの関係です』
なるほど、こちらが頭を下げると相手が居丈高になり、相手が頭を下げるとこちらが激昂する按配になるということでしょう。
さすが先生は、『まぁ、親子なんだからじっくり話し合って』とか、『いずれわかる日が来ますよ』的な生ぬるい回答ではなく、相談者である蟷螂の満足度はかなり高かった。
でも、『正午なり』を「しょうごなり」とMCの方が3回間違えて、先生の脳血管がブチ切れないかと、ハラハラドキドキしました。
『正午(まひる)なり』は、先生の初の長編小説。
暑いアパートの一室にこもり、汗まみれになりながら書き上げた、田園ハードボイルド。
20代の時に本屋で手にして雷鳴に打たれ、手垢で擦り切れるほど読みふけりました。
蟷螂は気に入った書籍があると、10回は読みます。
狭く深くの読書派です。
若い頃は広く浅く派で、アパートの床が傾きましたが、結婚してすべて古本屋に処分させられ、晩飯のオカズになりました。
その時の秋刀魚の味は忘れません。
閑話休題
『正午なり』の作中では、都会で挫折して田舎へ戻った息子を嫌って毎晩酒を飲み、母親に当りちらす父親が登場します。
20代で読んだときは『こんな父親になりたくない』と思ったものですが、半世紀すぎて改めて読み直すと、そこにあった父親像は蟷螂自身。
幸いアンポンタン大バカ間抜け倅は家に寄り付きませんが、もしコロナ恐慌が起きて9千万のマンションのローンが払えなくなった時、きっと帰ってくるに違いなく、そうなると先生の仰った危険な親子関係が成立するというわけです。
もしそのような事態に陥ったら家には絶対入れないと、心に誓いました。
去年まで本籍は台東区今戸でした
親父が浅草生まれで私は大田区馬込生まれ
東京を捨てて山形から仙台に移住して現在に至る
両親の墓は谷中ですが墓参りにもいけません
そんな風来坊な俺ですが宜しくお願い致します。
また、読者登録も恐縮です。
私は浅草生まれの浅草育ち、現在は両国界隈に生息しています。浅草には廃屋になりかけている事務所があり、時々顔を出しています。
連れ合いも上野寄りの浅草です。
二人とも血の気が多いので、常に一触即発の緊張シニア夫婦です。
谷中には親父の墓が、東大の隣の寺には祖父が眠っており、1年に8寺回っています。
特に1,2,3月は毎月墓参です。
趣味のPCは、1997年からこことは別の所で個人のサイトを運営しています。
玄関の敷居も滅多に跨がないので、フォトが少ないブログですが、よろしくお願いします。