ドキドキ☆貧ちゃんライフ

気ままな生活でいつも貧ちゃんなドキドキがちんこライフを送っているシステムエンジニアのつぶやき

今時の就職活動

2013年06月08日 | 日記
先日、お世話になっている人の店にいった。そこに居合わせた大学4年生の女の子が翌日の面接の準備をしていた。
彼女の準備の用意周到さと今時の就職活動に求められることに驚いた。ちなみにその大学では首席でアメリカへの
留学経験も持ち合わせているの女の子だ。

まず、10社~20社落ちるのが当たり前なご時勢らしい。
書店に就職活動へ向けての自己分析用の本が売られている。彼女はそれにみっちり書いているが俺から見ればデータを
集めただけで分析まではできていないようだ。まるで問題集をやりましたよといった感じだ。
それでもここまでやる学生はあまりいないらしい。
しかし、話をしていると自己分析をはじめとしてどのような質問にも回答できるだけの内容が彼女の頭の中に入って
いることが分かった。

会社側からすると新卒は縁であると俺は考えている。よほど突き抜けた能力を持っている新卒なんてまれにしかいない。
大部分は会社に入ってから仕事を教える。ならばその人が会社の文化になじんでのびのびやってくれそうな人間か
どうかを見極めることが人事部の仕事になる。
「明るく元気よく堂々としていれば良い」と翌日にむけてドキドキしている彼女を落ち着かせた。

大学を首席で卒業してアメリカへの留学経験があっても、やる仕事はおそらく事務仕事だろう。俺からすると実に
もったいない話だ。もっとチャンスを与えてあげればよいのにと俺は会社に対して思う。しかしこれが今のご時世らしい。

余談になるが彼女の専攻は平安時代の古典文学で源氏物語の序盤に出てくる女性に焦点をあてて論文を書こうと考えて
いるらしい。俺としてはもっとその辺の話を聞きたかったが、彼女の頭の中は翌日の面接でいっぱいだったのであまり
話ができなかった。

それにしてもなぜこんなに就職が難しいんだろう?
景気および業績が悪くて人を新たに雇う余裕がないというのが実情なのだろうけど、ところてんの最初が出ないのが
本当のところなのではないかと俺は推測する。つまりいつまでも引退しない人がいる限りよほどお金に余裕がないと
新しく人を雇うことなんてできないしね。
事実定年を過ぎても嘱託で1年契約などで引き続き会社に居残る事例は枚挙に暇がない。年金をもらえる年齢を65歳から
68歳にしようというニュースもあるくらいだ。
新卒の就職が難しくなる一方であることを示唆している。

爺さんは早く引退しろといっているわけではない。白虎隊で有名な会津藩には年齢ごとに
白虎隊(16歳から17歳の武家の男子によって構成された部隊。)
朱雀隊(18歳から35歳までの武家の男性によって構成された実戦部隊)
青龍隊(36歳から49歳までの武家の男性によって構成された国境守備隊)
玄武隊(50歳から56歳までの武家の男子によって構成された予備隊)
というものがあったらしい。
何がいいたいのかというと世代交代をしろということ。60を超えたら嘱託などで同じ仕事をするのではなくて、
今まで培ってきたものを次の世代に伝えることを仕事としなさいということが言いたい。そりゃ第一線で戦って
いるのではないので給料は下がるだろうけど。恩給という感じで対価を渡せばよいではないか。
でないと新卒が入ってこなくなって社員の平均年齢だけが上がっていって新たに人が必要なときにはジェネレーション
ギャップに悩まされることになるだろう。

まあ「新卒」についても書きたいことがあるんだがまたの機会に。

それにこのご時世、追い討ちをかけるように俺たちプログラマが人(特に事務員)を減らすことができるシステムを
作っているし。
俺就職活動中の女子大生に刺されたらどうしよう?