「ドローンが飛行できるのは 目視できる範囲内まで」という縛りから
ドローンを使った物流はまだまだ先の話だと考えられてきましたが
国に事前に申請すれば目視外の飛行が認められるようになるそうです。
アマゾン、楽天、日本郵便、DHL・・・などなどすでに数社は動きがあるようです。
良いことですね。こういうニュースはワクワクします。
しかし少し不安も。
今の障害物検知センサーは まだ電線などの細いものは検知できません。
山間部には高い位置に高圧電線がよくあります。
事前に飛行場所を下調べしてルートを設定すれば回避できるのですが
毎回、そこまで手をかけてきっちりやってくれるのか疑問です。
あと、怖いのはバードストライク(鳥が衝突する事故)ですね。
クアッドコプター(4枚ローター)なら1枚でもローターが破損したら即墜落です。
ヘキサ(6枚)やオクタ(8枚)でも制御は困難になるでしょう。
特に子育て中の鳥は縄張りに入ってきた侵入者に対して攻撃をしかけてくることがあります。
他の航空機が飛ばない高度150m未満がドローンに割り当てられた高度ですが
これってバードストライクのリスクがかなり高い高度なんです。
ローターに鳥を巻き込まないようローター周りにガードをつけるべきでしょう。
また、飛行を妨害、墜落させて荷物を奪おうとする輩の対策も必要です。
突風も怖い存在です。設計時に風洞実験を繰り返し、空気抵抗の影響を受けにくい形状をした
航空機と違い、荷物を吊り下げたマルチコプターは風に弱いです。
風の影響を考慮し荷台の部分込みで機体のデザイン、設計をすべきでしょう。
他にも突然の雨や 落雷のリスクも。
実現すれば物流の革命ともいえますが まだまだ乗り越えるべき壁があるといった感じでしょうか。
どうなるか見守っていこうと思います。