「自利か利他か」という二項対置の志向と解釈も、どちらか一方というよりも、いずれの発想も含む実際性が浮かび上がる。多くの場合自存を一義に抱き、各種発想と判断と行為を執り行う人間性が出現する。食べ物が得られ栄養を吸収し力が起こる生物物理的な仕組みを持つ。食べ物を得るには、他者へ取って有用な働きを遂げ、その感謝へ対し謝礼が払われる。盗みや詐欺、略奪によらず、外界へ何がしかの利益を実現し、対価を得る筋道に社会の適正な秩序が備わる。この自利と利他の二項対置への調和の解に統合される。顧客第一主義か、供給者の技術力に価値の重心を持つか、前者は良く外界の要望を伺いそれに照らし環境に適合させるスタンスを常とする。後者は技術への真価を自ら掴みよいと確信を抱きそれを外界へ推奨される。サービスの質とコストの適正を探し両面の傾向へ対し相互の合意を遂げる。頭で抱く仮説に対し体と感性の出現を通し、実証性を経て実態なる現象に対面する。静的基準と動態性を進め動静の一致を引き出し需給が成立する。技術の良性と社会性を含む最良の解が引き出される。これらの根底には自存には他存を萎ませる因果性を感じ、他存への罪悪感を少なからず抱き、負よりも正の上回る良き創造をもって生の増進へ回る。粗雑な生により他存を萎ませる感性によらず、自存と他存を両立させるエネルギーに及び、生への力が与えられる。この根本的な感性に不動性が映り、時空を超えた普遍的不変の感性が出現する。人間の中枢的な良性となりプラスを進める基調と持続に渡る。変わらぬ感性として静的概念に固まる。自己と他者、自己と外界に対する一定の変わりづらい根本的な見解と定まり、あらゆる現象の基礎が作られ、人間の性質の基調が起こる。感性の良性を根にして感覚や感性の出現に及び、感性を実感する習慣と周期が続けられる。
自己と他者の相関について短変数の思慮によらず良く吟味を重ね一定の見解を引き出す態度に及んで健康な精神性や感性の所在が確認される。物質感覚の強まりとそれへの依存による自存性の進行が強まると生身の創造へ意識が回らず粗雑な力と活用による生存策が進む。自己のみの欲求と充足の基調が強まり外界の利益の意識が希薄化し感性が崩れる。この観点と問いと答えを探す習慣を内蔵し健全な人間の精神性が持続する。横の整合と縦の整合が揃う動静が進み、安定と自由の適正を遂げる。質実の良い活動法則と稼働において縦横の整合が進み、言葉や概念、体系観が生み出される。動静概念と規則性等という活動法則性が導出される。人間学の主要な関心と主題が定まる。人間に留まらず動植物という自然を含み人間と自然の共存と永続の軌道を持って自存の持続を遂げる。身体的生命観に対し精神の良性に命の所在が映り両面を含む生命観が備えられ心身を合わせた人間観が形成される。有限的な生物物理性に対し良好な精神性を生み無限の生と繋がる。
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