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SDR Control for ICOM ・・・ Ipad で使ってみました

2024-12-02 16:28:30 | アマチュア無線

Mac系で動くSDRスペクトラム+リグコントロールソフト、「SDR Control for Icom」をIpadで試してみました。

以前 IC-705 の使い勝手の改良を目指してWIndowsで動く WFviewRS-BA1 を試してみましたが、このソフトはMac系で動くものでかなりきれいなスペクトルが印象的です。ただ現在のバージョンでは iOS16 以上が動作条件なので、手持ちの Ipad は古く使えないため新たに Ipad5(無印) を購入することになりました。といっても Ipad5 も古い方なのでフリマで10K程度で入手することができました。

なおソフト自体の購入は App Store のみです(¥7,000)。

SDR Control for Icom を動かすためには、まず IC-705 のWLANの設定から行いますがこれは WFview と全く同じです。もしネットワークユーザーを追加する場合は、1の IDパスワードとは別に設定します(ここで ipad を使う場合は ID の最初の文字は大文字にしておいた方が後々便利です)。またDHCPをオンにして表示される IPアドレスをメモっておきます。

なおDHCPで IPアドレスが起動のたびに変わってしまう場合がありますので、その場合は一旦つながったIPアドレスをDHCPをOFFにしておいて設定した方が良いと思います。

次に SDR Control for Icom 側ですが最初の画面をタップすると Radio Selection が表示されます。

ここで Add をタップして name 以下 IC-705 でメモった IPアドレスと設定した ID、パスワードを入力し SAVE をタップすると設定した Radio が表示されるのでこれをタップ、次に下の Connect をタップします。

これでつながれば良いのですが ID、パスワードを間違えると ivalid・・のエラーメッセージがでます。またいつまでもつながらない場合は IPアドレスの値を確認します。ここで全て間違いないのにつながらない場合は WiFi 環境が弱い可能性があります。

これは WFview でも経験したのですが、iPadのほかのアプリが問題なく動いていてもこれらのアプリがつながらないことがあります。この場合は WiFi 環境を強化せざるを得ないのですが、簡易的にはそばにあるPCのモバイルホットスポット(MHS)を使って IC-705、iPadの WIFi をMHSに変更すればつながると思います(PC起動のたびにMHSをONにする必要があるので厄介ですが)。

SDR Control for ICOM の表示画面はきれいなスペクトルとタッチ操作(iPad なので当たり前ですが)が大変便利ですが、そのため周波数をピタリと合わせることは難しく選局は IC-705 のダイヤルになってしまいます。実はこのソフトの最大の特徴はデジタル通信 FT8/FT4 のアプリケーションが装備されていることで、これが何もしなくてもFT8がすぐできる、という大変な優れものです。

例えばこの受信表示までは Modes→FT8、FT8チャンネル設定、RX タップでOKです。またこの画面の中央上にある AUTO モードでは、相手局(CQを出している)をタップし TX をタップすると自動的に 73 まで通信を行います(LOGもある)。

さらに通信現況マップ(地球儀、地図)もあって地球儀を回して送受信点を見るだけでもおもしろく、また DXコンディションがある程度分かるのは良いツールだと思います。

ただし JTDX/Wsjt-X を使っている場合には表示内容、行数などが簡易すぎて特にこれを使う利点はないと思いますが、移動などでは大変便利だと思います。

なお FT8 を運用するには(送信する場合は)IC-705でFT8のプリセットをONにする必要があります。またこのアプリによる FT8 運用は LANによるリモート運用になるので電監への変更申請が必要になりますが、当局での電子申請ではわずか4日で認証されました!

(2025年1月6日より電波利用申請HPがリニューアルされ今までのアカウントの変更作業が必要になります。その方法はこのページが詳しいと思いますので参考にしてください)

また現在のところハムログと連携できるかどうか分かりませんが、多分ハムログが Windows上で動いているので難しいと思います。なので今のところ Tools-LogBook を開き交信内容を移しています。

 


FTdx10はどうなのか? 半年間使ってみました

2024-10-28 16:52:05 | アマチュア無線

FTdx10はどうなのか? 辛口評価になってしまった」の続編で、約半年ほど使ってみた感想です。

FTdx10とFT710やIC-7300との大きな違いは、後者の2つがANT入力をそのままSDRに入れているのに対し、その間にアナログのルーフィングフィルタを挿入し9MHzにコンバージョンしてSDRに入れていることです(FTdx101も同じ)。

だから何だと言われても困りますが、ヤエスさんはこの方式の方が受信性能が高いと主張しています。ただこの違いが分かるような状況の運用はあまり経験しないので(むしろ避けるので)、どっちでもいいのなら安い方が良いのかもしれません。その他に明確な違いはディスプレイの大きさが5インチで少し大きい(FT710/IC-7300は 4.8インチ)ことです。

次に操作性ですが、この3機種ともコンパクトリグなのでメニュー変換の方法を少ないスイッチで行おうとしています。なのでその設計が良い悪いの評価に反映されているのだと思います。

FTdx10を使い始めた当初はかなり不満な点が多かったのですが、次のような手段と方法を加えて、現在では特に大きな不満を感じることが無くなり FB に使用しています。

まず第一にはマウスの導入です。マウスにはロジテックやバッファローの無線マウスを使っていますが(使えないというネット記事に反し)問題なく動作しています。

マウスを使うことによりディスプレイ上への(指の)タッチは不要になります。またマウスはメニューの設定だけでなくスペクトラム上をクリックすることで周波数が変えられます(ホイールも使える)。さらに water fall 内での上中下のクリックでその上下位置も変えられるので、これらの操作を便利に行うために外部ディスプレイを使うのが非常に効果があります。

また他にはないモノとしてダイヤルの外周にある多機能ダイヤルがあります。このダイヤルは通常ではFASTダイヤルとなりこれが結構便利ですが、このダイヤルはFAST以外にメニュー設定にも使えます(CSボタンと組み合わせる)。

またスペクトラムの表示として CENTER、FIX の他に CURSOR があります。これはダイヤルを左右の端からさらに移動すると周波数軸が一緒に移動するというもので、これも結構便利に使えます。

しかしメインのメニュー設定にはダイヤル左上のスイッチを押すことになるのですが、このスイッチが固くガチっと押さなくてはいけないのにはどうしても違和感があります(例えば画面のどこかで右クリックするとこのメニューが表示されれば抜群に操作性が良くなるのですが)。

そこでCATを使ってPCで設定ができるソフトを制作して使っています。このソフトは VB.NET で書いたものですが、やっぱりこのようにメニュー全体が表示されている方が使い勝手が良いと思います。

以上のような方法で FTDx10 の使い勝手を改良していますが、より操作が便利なようにキーボードでCAT制御を行うプログラムについても制作しましたので参考にしてください。

なお針状のスペクトラムは未だに違和感がありますが、半年も見続けているとやっぱり慣れてきて「これでもイイかな」という気になってきました。つまり平均化ということですが、平均化自体はソフト上で何の問題もなくできるはずなので(現にSCU-LAN10ではやっている)ヤエスさんに聞いてみたいところです(返事はないでしょうが!)。


FTdx10のCAT出力は2つある! CAT制御とハムログに同時使用

2024-10-08 14:35:40 | アマチュア無線

FTdx10 の背面には USB-B と D-SUB(RS232C)コネクタがありどちらもCAT制御用と書いてあります。一方 FTdx3000 にも同様に両者があり、どちらかを選ぶようになっていたため FTdx10 も同じだと思っていましたが、違いました。別々に、同時に動くんですね~

そこでUSBの方は FXdx10 のCAT制御に使い、D-SUB をハムログで同時に使ってみることにしました。しかしPCはミニPCなので(最近のPCなので)当然ながら D-SUBコネクタ はありません。そこで RS232C~USB 変換が必要になるのですが、ここでは昔(win8時代)の IO-DATA RSAQ5 を使いました。この変換アダプターは名目上 win10/win11では使えないことになっているのですが、win11で IO-DATA のサイトから win8 用のドライバーをインストールすることで使えるようになりました。

なお RSAQ5 の D-SUBピンはオスなので FTDx10 のオスにつなげるには、例えばメスーメスコードを間に入れるような変換手段が必要になります。ドライバーのインストール後にPCにつなぎ以下のように認識されればOKです。

なおPC本体のUSBコネクタではなく増設USBポートに刺した場合は認識しませんでした。

ハムログでの FTdx10 の設定ですが以下のように KENWOOD-1 で設定します。なおボーレイトですが同時に「FTdx10のCAT制御」を使っている場合はそれと同じ 38400 bps でなければ動きませんでした。

ただし「FTdx10のCAT制御」と同時に使用している場合、一端該当するハムログの入力ウインドウをクリックしてフォーカスを移す必要があります。もちろんハムログ単独の場合にはこのようなことはありません。


FTdx10の外部ディスプレイに古い液晶パネルを活用

2024-08-22 11:23:01 | アマチュア無線

FTdx10の外部ディスプレイに当初は PC用の23インチディスプレイを切替えて使っていましたが、どうにも画面が大きすぎて今一つFBではありません。そこでどのくらいの大きさが適当か検討してみたところ、10インチ程度が見た感じや外形寸法から適当ではないか、と思いいろいろと物色した結果10インチの液晶パネルにLCDコントローラーを組み合わせて作ってみることにしました。

10インチ程度の液晶パネルはフリマなどで1K以下で入手できます。またLCDコントローラーは液晶パネル番号から該当する機種を選定することになりアマゾン等で入手できますが、ここでは価格を考慮して AliExpress で探してみました。

AliExpress は中華サイトなので入手まで時間がかかると覚悟していましたが1週間以内で配送されました。価格は国内サイトより約1K円ほど安かったので液晶パネルと両方で約3.5K円になりました。

とりあえずこの基板を液晶パネルに固定するために適当な角材を両面テープでパネル裏面に張付け、ここにねじ止めしました。

このLCDコントローラーは入力として hdmi 、 vga、 av、 usb があり他のLCDコントローラーに比べ多入力な基板です。液晶のコネクタにコントローラーからの配線をつなげ、とりあえずPC出力をHDMIにつないで電源を入れてみると結構きれいに映ります。

ところがFTdx10のDVI端子にDVI-D~HDMI変換コードを刺し、コントローラーのHDMIにつなげてみると Unsupportedと表示され映りません。おかしいな、と思ってこのコードをPCのディスプレイに差し込むと問題なく映ります。

そこで FTdx10 の EXIT MONITOR PIXEL を 800×480 から 800×600 に変更してみました。すると、

映ることは映りましたがパネルが横長のため上下にスキマができてしまいますが、まあまあ使えるかなという感じです。またこのLCDコントローラーには VGA の入力があるので、DVI-D~VGA変換コードも購入して試してみました。

この場合 FTdx10 のPIXEL は 800×480 で良いのでこちらの方がややマシですが、これも右の端が少し空いてしまいイマイチです。

このように適当な液晶パネルがあればLCDコントローラーを購入することで簡単にモニターができるので、使わなくなった古いノートPCなどいろいろと活用ができそうです。

 


FTdx10 をCAT制御で便利に使う (その3) VB.NETによるCATコントロールソフトの開発

2024-07-11 14:29:51 | アマチュア無線

VB.NETでシリアル通信ソフトを制作する最初の関門は、送受信がスムースにできるコードを確定することです。まずツールボックスから SirialPortForm にドラッグし、そのプロパティに所定のCOMチャンネル、ボーレート、ストップビットを設定します。次に送信のコードは以下のようになります。

以上のコードで FA; を送信し無事 TextBox1 に周波数を受信することができました。次に周波数を連続して受信するコードを試してみました。

-------------------------------------------

Fstart:        '周波数の連続受信
 TextBox1.Clear()
 RcvTextBox.Clear()

 CommandStrings = "FA;"
 SerialPort1.WriteLine(CommandStrings)

 GoTo Fstart

-------------------------------------------

ところがこれが全然動きません。つまり単発の送信はできても連続すると動かない、ということです。そこで試行錯誤を行った結果次のような対策で可能になりました。

・FTdx10のタイムアウトタイマーをデフォルトの10msecに戻す。

・次の位置に遅延時間要素を挿入する。

--------------------------------------

Fstart:          
  TextBox1.Clear()
  RcvTextBox.Clear()

 CommandStrings = "FA;"
 SerialPort1.WriteLine(CommandStrings)

' FUNCTION でループによる遅延時間要素を作成する、*はそのループ数(遅延時間)設定値

 DummyLoop(*)  

GoTo Fstart

----------------------------------------------

これで周波数の連続受信が可能になりましたが、この遅延時間の値が動かすPCの性能により変える必要があることが分かりました。例えばPCの動作速度が速い場合、この遅延時間を大きくする必要があります。しかしあまり大きくすると動作しなくなり、その幅はやってみなければ分からない、という状況です。