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IC-705 FT8 を JTDX の複数起動で

2025-01-09 16:35:23 | アマチュア無線

IC-705 FT8運用を SDR Control for Ipad で試してみましたが、やはり JTDX/Wsjt-X に比べ使い勝手が良くないのとハムログ連携ができないので、IC-705 についても  JTDX を使うことにしました。

JTDX はすでに FTdx3000 で使っていますが、この設定を元に同じ PC(Windows 11) での IC-705用起動アイコンを作成します。これは現在 ¥…JTDX で動いているものをコピーして ¥…JTDX --rig-name=IC-705 と置き換えることで、今までとは別に JTDX が起動します(詳しくはこのページ)。

エクスプローラーで隠し「ファイル表示」をONにして AppData¥Local を見ると、JTDX と JTDX - IC-705 のフォルダが見えますので、JTDX フォルダにある JTDX.ini を JTDX - IC-705 にコピーして、そこにある JTDX - IC705.ini と置き換えます。

これで起動は問題ないのですがハムログと JT-Get's で連携する場合、「ファイル」~「JTDX~ALL.txt を開く」で選択するファイルは JTDX - IC-705 のフォルダにあるものです。これは最初の起動では今までの JTDX フォルダを選択してしまうので、そのままでは「あれ、連携しないな?」になってしまいます。

無事 JTDX - IC705 が起動したら JTDX の「設定」~「無線機」、「オーディオ」を書き換えますが、オーディオでは入力と出力の設定が変わります。これは新たに IC-705 のUSB接続をすると、今までの 2-USB AUdio CODEC の他に 3-… が現れますのでこれを設定します。

以上で IC-705 FT8&JTDXの設定が完了しました。あとは IC-705 の MENU ~PRESET で「FT8」をONにすればOKです。なお運用時には MENU ~ METER で POWER、ALC、SWR を同時に監視するのが良いと思います(FTdx…にはこの表示がない)。

ここでは ALC がわずかに触れていますが、送信時に POW が落ちないでかつ ALC があまり触れないように JTDX の Pwr を調整しています。

IC-705 では「10Wでどのくらいできるかな?」、「FTdx3000/FTdx10 の50Wに比べ差があるのかな?」を試したかったのですが、結果からいうと「あまり変わらないな」が正直なところですが、もう少し続けてやってみれば少しは違いが分かるかもしれませんね。

なお IC-705 の電源が OFF の状態でも PC を起動すると IC-705 は勝手に電源ONとなります。これは USBラインから電源が IC-705 に供給されるためですが(この時の電圧表示VDは5V)、このUSBの供給電力だけで受信部は動くんですね。

ただしもしこの状態で誤ってチューンなど送信状態にしてしまうと(試していないが)、USB電源供給元の PC が最悪壊れてしまうと考えられますのでご注意を!


電波利用ホームページがリニューアルされ少し混乱

2025-01-08 13:21:16 | アマチュア無線

リグの新設/交換/廃棄などで利用する電監の「電波利用ホームページ」がこの正月6日に変わりました。昨年に申請した変更申請の状況を見に行って見つけました。

ここで「申請・届出を開始する ログイン」に入っても入れません。このページのアカウントを再申請する必要があります。といってもこの下にある小さい字を見ると「リニューアル前の・・・・アカウントをお持ちの方」とあり、ここから作業を始めます。

詳しいやり方はこのページが参考になります。

これで無事ログインができ自分のページを開いて今までの申請履歴を見てみると0件とのこと。これも左のアカウント管理から入って今までのID/パスワードで履歴を持ってくることができます。

しかしここまで来るのに結構時間を使いましたが、今までの利用者に対しものすごく不親切ではないでしょうか?

例えば新ページのIDが「連絡先のメールアドレス」に変わったのなら、同じパスワードでログインできるようにすれば良いだけの話で、再度パスワードを設定させる手間はないと思いますが?

もしくは変わった旨と再設定の方法を、アカウントを持っている利用者全員の登録アドレスにメールするサービスぐらいやったらどうでしょうか? と新年早々・・・・


FTdx10・FTdx3000 で 2バンド同時にFT8  ミニPCと縦置きディスプレイ

2025-01-01 14:23:53 | アマチュア無線

FT8をFTdx10とFTdx3000で同時に運用していますが、その設定に若干の違いと注意点があります。FTDx10のFT8設定についてはWebに多くの記事がありますが(この記事がオススメ)、FTdx3000についてはあまりなく、また記事内容がバラバラで中には「一筋縄ではいかない」との感想もありました。

しかし実際にやってみるとFTdx10に比べ若干の違いはあるものの問題なく設定ができました。FT8の設定の最初の関門はリグとのCAT通信設定ですが、「設定」-「無線機」-「CAT制御のデータービット」が少し違います。

受信だけであればデータービット設定は両方とも「デフォルト」で良いのですが、送信になるとFTdx10ではストップビットをTWO(または2)にしないとうまく行きませんでした。

なお2台のリグを1つのPCで制御する場合は、OmniRig でリグ名とCOM番号を設定していた方が良いと思います。またUSBはPC本体のコネクタに刺しておく方が動作が安定します。

また FTdx3000 の MODE DATA MENUE はFTDx10のプリセットを参考に次のように設定しています。

  • 069 OTHER DISP(SSB)      1500
  • 070 OTHER SHIFT(SSB)    1500
  • 071 DATA LCUT FREQ      100
  • 073 DATA HCUT FREQ     3200
  • 075 DATA IN SELECT        USB

なお 040 GENERAL CAT RTS を DISABLE にしないとCAT制御が効きません。

FTDx10とFTdx3000はそれぞれ WSJT-X と JTDX で2バンドFT8同時運用をしています。CW運用では国内が主でしたので7と10 がメインバンドでしたが、FT8ではDXが主となり 18 と 14 がメインバンドで、その上のハイバンドでも運用しています。

FT8を運用する場合 PC とディスプレイの配置が考えどころですが、当局はメインのPCとは別にリグ関係用としてミニPCを購入しリグの横に置いています。以前は机の下に置いた「でっかい」デスクトップを使っていましたが、ミニPCは名前の通り非常に小さくリグの横にちょこんと置けるのでリグのスイッチオンと同じ感覚で起動できます(一体化してもよさそう?)。

このミニPCは普通ディスプレイの背面に取付けるか机上に置くのですが、発熱が心配(特に夏季)なのでこのように上蓋を持ち上げてあります。またスイッチオンが押し下げでできるように縦に置いています(横押しだと軽いのでPCを抑えないと動いてしまう)。

FT8を運用する場合メインディスプレイの他にもう1面必要だと思いますが、このPCは2個のHDMI端子があり23インチと27インチのディスプレイをつないでいます。両方のディスプレイはディスプレイアームでリグの上面にセットし、また27インチは縦置きにしています。

27インチを縦にすると横幅が13インチ程度になりちょうど JTDX/WSJT-X の操作ウインドウがピッタリ入ります。また上にはマウス操作が必要無いハムログ及びこれに連動するためのJT-Get'sを並べています。この方が普通の横置きで展開するより使い勝手が良くなると思います。

FT8については「すぐ飽きる」、「QSOの実感がない」などの感想が多いようですが、昔 CW/SSBでDXを追っかけても「パワーが 100W では足りない」とか「トライバンダー以上でなくては」などとあきらめていた向きには、低パワーでダイポール程度でも結構 DX ができるのは大変 FB です(もちろんコンディションの方が影響は大きいが)。またシーズンオフでは全く聞こえないハイバンドが、冬でも DX が入感するのは結構驚きです(来年のピーク前なので?)。

これは何の趣味でも同じですが「できなかったことができるようになること」が一番嬉しいことなので、CW/SSBでの口惜しさを経験せず、いきなりFT8だけで始めた場合は「DXとはこんなものか」と思ってすぐ飽きてしまうのではないでしょうか?

なのでFT8は過去にDXを追いかけて、どうしても取れなかったエンティティーをゲットしたい、と思っている OM には特にオススメです。当局も FT8 で初めてAF、中東、カリブ海のニューが50WとDPでゲットでき、さらにニューの入感をワッチしている毎日です。

 


DPを組み合わせたHF7バンドアンテナと2バンド同時受信

2024-12-29 15:20:35 | アマチュア無線

CW/SSBでDXを追いかけていた若い時?は昔のこと、アマチュア無線も縮小に向けてまずアンテナ群に手を付けました。具体的にはHFのデュオ/トライバンダーを下ろしたのですが、アンテナが無いとさみしいので代わりに釣り竿をエレメント固定用に使った7のダイポールを上げました。

これが結構調子がいいので追加として18のDPをクロス配置し、同じ同軸で給電しました。そして NanoNVA を購入したことをキッカケに、トラップコイルの製作に励んで24/10のトラップDPと21/14のトラップDPを作り、この2つのDPを同じ同軸で給電しています。よって2本の同軸で6バンドにQRVできるようになりました。

マストトップには7DPと18DP、マスト下には10/24のトラップDPと14/21のトラップDP、最下段の位置に28DPを配置していますが、互いの干渉を避けるためそれぞれクロスしてあります(上から見た平面図?)。

横から見るとこんな感じ。

なおHFのDPの他に50の4エレクワギと144の8エレCQがマストの最下段にあります。28DPは最後に追加したものでつける場所がなく144CQのブームの先に間借り状態です。

これだけアンテナを近接して影響がないのか? ですが、各アンテナの同調特性は次のようにおかしな点は見受けられません。

なお7/18には7の高調波に相当する21.8MHz付近にディップがあります。

アンテナの切替ですが、FTdx3000とFTdx10を使って2バンド同時受信ができるようになっています。とは言っても7/18かそれ以外の内1つの2バンドです。

この他に IC-705 もあるので一応 IC-705 も7/18を除く10~50のHFアンテナにつながる様にしてあります。ここでSW-AとSW-Bは少し特殊な同軸リレーで、4個の入力が相互に切り替わるものです。アンテナの配線図を書いてみるときれいなのですが、実際には切替器の後ろはグチャグチャで各同軸にタグをつけておかないと分からなくなりますね。

 


SDR Control for ICOM ・・・ Ipad で使ってみました

2024-12-02 16:28:30 | アマチュア無線

Mac系で動くSDRスペクトラム+リグコントロールソフト、「SDR Control for Icom」をIpadで試してみました。

以前 IC-705 の使い勝手の改良を目指してWIndowsで動く WFviewRS-BA1 を試してみましたが、このソフトはMac系で動くものでかなりきれいなスペクトルが印象的です。ただ現在のバージョンでは iOS16 以上が動作条件なので、手持ちの Ipad は古く使えないため新たに Ipad5(無印) を購入することになりました。といっても Ipad5 も古い方なのでフリマで10K程度で入手することができました。

なおソフト自体の購入は App Store のみです(¥7,000)。

SDR Control for Icom を動かすためには、まず IC-705 のWLANの設定から行いますがこれは WFview と全く同じです。もしネットワークユーザーを追加する場合は、1の IDパスワードとは別に設定します(ここで ipad を使う場合は ID の最初の文字は大文字にしておいた方が後々便利です)。またDHCPをオンにして表示される IPアドレスをメモっておきます。

なおDHCPで IPアドレスが起動のたびに変わってしまう場合がありますので、その場合は一旦つながったIPアドレスをDHCPをOFFにしておいて設定した方が良いと思います。

次に SDR Control for Icom 側ですが最初の画面をタップすると Radio Selection が表示されます。

ここで Add をタップして name 以下 IC-705 でメモった IPアドレスと設定した ID、パスワードを入力し SAVE をタップすると設定した Radio が表示されるのでこれをタップ、次に下の Connect をタップします。

これでつながれば良いのですが ID、パスワードを間違えると ivalid・・のエラーメッセージがでます。またいつまでもつながらない場合は IPアドレスの値を確認します。ここで全て間違いないのにつながらない場合は WiFi 環境が弱い可能性があります。

これは WFview でも経験したのですが、iPadのほかのアプリが問題なく動いていてもこれらのアプリがつながらないことがあります。この場合は WiFi 環境を強化せざるを得ないのですが、簡易的にはそばにあるPCのモバイルホットスポット(MHS)を使って IC-705、iPadの WIFi をMHSに変更すればつながると思います(PC起動のたびにMHSをONにする必要があるので厄介ですが)。

SDR Control for ICOM の表示画面はきれいなスペクトルとタッチ操作(iPad なので当たり前ですが)が大変便利ですが、そのため周波数をピタリと合わせることは難しく選局は IC-705 のダイヤルになってしまいます。実はこのソフトの最大の特徴はデジタル通信 FT8/FT4 のアプリケーションが装備されていることで、これが何もしなくてもFT8がすぐできる、という大変な優れものです。

例えばこの受信表示までは Modes→FT8、FT8チャンネル設定、RX タップでOKです。またこの画面の中央上にある AUTO モードでは、相手局(CQを出している)をタップし TX をタップすると自動的に 73 まで通信を行います(LOGもある)。

さらに通信現況マップ(地球儀、地図)もあって地球儀を回して送受信点を見るだけでもおもしろく、また DXコンディションがある程度分かるのは良いツールだと思います。

ただし JTDX/Wsjt-X を使っている場合には表示内容、行数などが簡易すぎて特にこれを使う利点はないと思いますが、移動などでは大変便利だと思います。

なお FT8 を運用するには(送信する場合は)IC-705でFT8のプリセットをONにする必要があります。またこのアプリによる FT8 運用は LANによるリモート運用になるので電監への変更申請が必要になりますが、当局での電子申請ではわずか4日で認証されました!

(2025年1月6日より電波利用申請HPがリニューアルされ今までのアカウントの変更作業が必要になります。その方法はこのページが詳しいと思いますので参考にしてください)

また現在のところハムログと連携できるかどうか分かりませんが、多分ハムログが Windows上で動いているので難しいと思います。なので今のところ Tools-LogBook を開き交信内容を移しています。