アラ還で始めたロードバイクはアラ古希を過ぎてもまだ続いています。でも乗っているロードバイクは年齢と共にアルミフレームのエントリーバイクからカーボンフレーム、そして現在は電動アシストロードバイクに変わってきました。
MTB、クロスバイクやロードバイクなどのスポーツバイクに、モーターを組込んだ「電動アシストスポーツバイク= e-bike 」は、自転車先進地域?の欧州で始まりましたが、丁度2018年あたりから日本でも発売されるようになり、古希を前にして徐々に漕げなくなってきたタイミングにはピッタリでした。
購入したのは台湾の BESV という大手電子メーカーのバイク事業部が開発した JR1 というロードバイクタイプの e-Bike です。台湾のスポーツバイクは元々欧米のブランドバイクの下請けから発展し、今や世界一の生産台数と幾つかのオリジナルブランドを持っていて、sその品質はイワユル中華製と一線を画しています。
この JR1 は他の e-Bike に比べ、バッテリーをダウンチューブと一体化したようなデザインと、クランクではなくリアハブにモータを内蔵させている点が大きな特徴となっています。従ってかなり軽量(15.7kg)で、また e-Bike とすぐ分かるダウンチューブ上の大きなバッテリーや、クランク周りのモーターBOXが無く、リアハブ内蔵のモーターはカセットスプロケットに隠れるので、パット見ではダウンチューブがやや太いフツーのモデルにしか見えません(またはママチャリなどの内装ギアケースに見える)。
JR1 のアシストモードには Eモード(重さキャンセルと等価のアシスト)、Sモード、Pモード(最大アシスト)がありますが、 Sモードは踏力(トルク)に応じてアシストが EモードからPモードまで自動的に変わるモードです。このSモードでは今までに経験したことが無い感覚があり、坂道の登りはもちろん、漕ぎ出しでもそのダッシュは凄まじくあっという間に20km/h~に達します。
気になるアシスト走行距離は、Eモードでは多少の坂があるコースで100km超、Sモードでは60km超が可能で、さらに本格的なヒルクライムコースでは Sモードで約30km程度ですが、軽量なためアシストが無くても平地ならノンアシストバイクと同様に走れます。なお詳細については このURL を参照してください。
ただこの JR1 のフレームはエントリークラスのアルミ製で、ホイールもモーターを組込んでいる関係なのか、かなり頑丈なため乗り心地は固く腕や肩への負担が大きく感じました。そこで乗り心地を改善するためにタイヤをオリジナルの25Cからフロント28C、リア32Cに換えましたが、これは同時に不整地への良い対応にもなりました。
さらにドロップハンドルをブルホーンハンドルに換え、またステムをサスペンション構造のものに換えて腕、肩への負担を軽減しています。ブルホーンハンドルとは「牛の角」のような形状のハンドルで、本来は乗車姿勢をより寝かせて速度を稼ぐことを目的にしたものですが、一方でドロップハンドルとは異なりクロスバイクのような楽な乗車姿勢もとれます。
特にブルホーンハンドルの手元部分は平になっているため、手のひらをそのまま置けるので手に与える振動を分散でき、手、肩への負担が軽減されます。またこのハンドルへのギヤ変速とブレーキの装着は、ドロップハンドルで用いる STI をそのまま使うことによって、(カッコはあまりよくありませんが)ブレーキレバーの握りはドロップハンドルの場合に比べ格段に楽になります。
このような e-bike への改修を行って「アラ後期高齢者」でも何とかサイクルスポーツの寿命が延びています。そのおかげで毎週のように行く自転車道路から貯水池へのコースでは、季節で変わる花木を見ながら 20km/h程度のノンビリライドを心掛けています。
夕焼けの貯水池と影富士