UHV-9 が結構使えそうだと分かったので、当初の目的に従って作業を進めた。
当初の目的とは、今上がっているアンテナ以外のバンド(10、14、21、24)をカバーする、ということであるが、UHV-9 には10MHzがない。一応メーカーに10MHz用のコイルの入手が可能か問い合わせてみたところ、価格が UHV-9 本体の1/3ほどになるのでさすがに購入はあきらめた。
そこで14MHzのコイルのエレメントを伸ばして10MHz、同様に18NHzのコイルで14MHz、28MHzで24MHzを実現できないか、との実験を始めてみた。
すると、14MHzのエレメント長を330mm、18MHzのエレメント長を215mmで、それぞれ f0=10.22 でSWR=1.1、f0=13.8でSWR=1.1 になり、十分行けそうな感触を得た。なおこの長いエレメントは付属のモノではなく、ジャンク箱に転がっていた1.6mmφのエナメル線の根元を擦って1.5mmφにしたもので、気軽にカット、追加ができる。
エレメント長をカットアンドトライして試してみたところ、次のように大体この4バンドを実現できる見通しが立った。
14MHzコイル+330mm で、 f0=10.138MHz、SWR=1.4
18MHzコイル+200mm で、 f0=14.191MHz、SWR=1.1
21MHzコイル+ 50mm で、 f0=20.91MHz、 SWR=1.1
28MHzコイル+150mm で、 f0=24.3MHz、 SWR=1.6
また各バンドのSWRは、ラジアルを広げることでこれより多少改善するようだ。