数年前から12cm~角程度の小さい「ミニPC」が目につくようになり、価格もかなり下がってきたので試しに購入してみた。ミニPCは「ノートパソコンからディスプレイとキーボードを取り除いてハコに入れたもの」という形態だが、現在のところほとんどが中華(大陸)製だと思う。
価格は2万円を切り、CPUはN95(4コア、4スレッド、1.7GHz)、8GB RAM、256GB SATA M.2 SSD、で Windows11 Pro。早速動かしてみると何の問題もなく立ち上がり起動は約20秒でなかなか速い。ファンの音は聞こえないくらいでもちろん軽量、またこのミニPCは同じ筐体に2インチの SATA SSD が外部記憶装置として搭載できる。
何の問題もない、のだが、OSが日本仕様ではなく、言語を日本語に換えても設定の所々で英語になっていたり、余計な言語バーが現れたりで今一つ面白くない。そこで手持ちの NVMe M.2 SSD をもとの SATA SSD と交換して Windows 11 HOME をクリーンインストールしてみた。
当初クリーンインストールで懸念されていたWindows11のライセンスとドライバーについてはまったく問題なく、最新の23H2のバージョンアップもスンナリ完了した。またSSDをNVMeに換えたことで起動が15秒と少し速くなった。そこでNVMeとSATAのRead/Write性能を CrystalDiskMark で計ってみた結果は、
左がNVMe SSD、右がオリジナルのSATA SSD
やはりNVMeはSATAよりかなり速く、ミニPCのM.2ソケットがSTATAだけでなくNVMeにも対応しているので、この方法(NVMe SSD でクリーンインストール)が正解かもしれない。なおオリジナルの SATA SSD 256GB は、アダプタを介して2インチ SATA SSD ソケットに挿入して活用することにした。
またパフォーマンスをCINEBENCHで計ってみたところ、 Multi 1904、Single 842、MP Ratio 2.26 とそれなりの数値になった。メインで使っている i-7 6700 のPCは Multi 4623、Single 1030、MP Ratio 4.49でかなり差があるが、普通の使い方ではその差が分からない。ただしCPU温度がすぐ上昇し最大75℃まで上がってしまい制限がかかったのかもしれない。なので夏場はかなり問題が出そうな感じ。
このミニPCは基板一枚の構成で、簡単に外してRAMやSSDを交換することができる。なおBluetooth、WIFiも装備されている。
一度買ってみて様子を見てみよう、が購入動機だったが、もしかしたら「でかい」デスクトップPCに置き換えて良いかもしれない、と思わせるような結果だった。