一日の大半を過ごしている隠れ部屋(無線室+PC室+工作室の屋根裏部屋)のエアコンですが、この夏の連日猛暑というのに壊れたっぽい状態でまったく冷えません。良くエアコンが効かない、というのは体感でいう場合が多く、置いてある部屋の条件で異なるためどのようにオカシイと数値で示さないと分からない、ということで温度計測をしてみました。
冷房時のエアコン動作が正常かどうかは吸気温度(室温)から「8℃~12℃ほど温度を下げて吹き出している」かどうかで判断するようですので、熱電対とデーターレコーダーで両者を測ってみました。まず別の部屋の正常と思われるエアコンの測定データです。
スタート時の室温は約30℃、黄色は室温、緑は吐出温度です。縦軸は1目盛り5℃、横軸は1目盛り10分で大体30分間の計測です。
これを見るとエアコンをつけてから約3分後に冷気の吐出が始まりすぐ23℃まで急降下します。その後約10分で17℃まで下がり以降この温度が続きます。ただ室温を見ると2℃弱しか下がっておらずこれだと「あまり効かないね」と言われてしまうかもしれませんが、エアコンとしては正常に動いています。
次に本題のオカシイエアコンの測定結果(左)を上の結果(右)と比べてみます。
これも測定や表示の条件は同じ(測定開始時の室温は32℃)ですが、比べてみると明らかに吐出温度変化がオカシイです。そもそも下がりきる温度が26℃程度でこれ以上下がりません(この時の温度設定値は20℃)。また下がり方が緩慢でどうみてもどこか壊れているな~と断定せざるを得ない状態です。
この測定をする前は「部屋が暑すぎるのでは」とか、「室外機の周囲が暑いので仕方がない」とかで「買い換えても同じ結果になるのでは」などと考えていましたが、この測定結果ではっきりしたのでエアコンの買い替えを決断することができました(何しろ昨今のエアコンはお高いので!)。
後日のこと; 新しいエアコンを購入した時のこと、 今までのエアコンの撤去で「これは冷媒ガスが漏れていたようだ」と、工事の人は言っていました。修理した方が良かったかも・・・・