「魚河岸三代目 千秋」

築地に
行ったのはここに行きたかったからです。
上京しても、すぐにとんぼ返りが多かったのですが、今回は時間もあることだし行ってみることに。
折りしもこの日は冬なのに大雨でした。そして年末の買出しに精を出している人が多かった。プリントアウトした地図も忘れてしまい
「もうだめだ・・・。」
と、思ったところに発見し、何とかランチタイムに間にあった。
レディースランチを注文する。カウンターで席数は少ないけど、いい感じだった。
づけ丼は口にほおばった瞬間、思わず微笑んでしまうくらいの美味しさ！！
地元でもありつけない。
実は魚は社会人まで食わず嫌いでした。でも、上司の
「だまされたつもりで食べてみろ！」
に奮起して食べたら美味しかった。そこから魚を食べるようになり肉よりも魚が好きになっていった。
それと、前の施設にいたときの筋子がおいしそうだったので、食べられるようになった。すごいよねー、自分。
カウンターで食事をしていた人が築地で働いていたようでした。思わず板前さんの手さばきに見入ってしまう。
「やはり年末はなめたガレイだよね～。」
と、話していた。わしの地元もなめただな、なんて思っていました。
美味しい和菓子もいただいて満足したところで、挨拶をしたところ
「どこから来たんですか？」
と、聞かれて答えると
「ここも牡蠣は大変だねー。」
と、話していた。
暖簾をくぐったら、相変わらず外は大雨だ。
もう満足だ～。心残りはもう少したくさん食べればよかったかな・・・。
なんて信号待ちをしていたら先ほどカウンターにいた方が
「気をつけて帰りなさいよ！」
と、行って足早に去っていった。背筋がピンと伸びてかっこよかったな。あったかい人情にも触れて、この街も好きになれそうだ。