私達が、心地よさを求めた末に、いったい何があるのか?
この先、どうなるかなんて、誰にもわからない。
今日、彼は、私に言った。
わかっていることは、
間違いなく
「死」があるってこと。
それしかわからないって。
その死について、話してくれた。
魂は、永遠かも知らないけど、
肉体は、心臓が止まった時点で、
物質に変化する。
そこに、心地よさはあると思う?
俺は、実は、あると信じるよ。
彼は、死とは、
心地よく変化することだと言うのだった。
例えて言えば、
朽ちると、腐るが違うように…
腐ると、発酵が、違うように…
私は、昔、読んだ本のことを思い出した。
葉っぱのフレディ。
死ぬということも、変化のひとつなんだよと、教えてくれた本だった。
懐かしい響き。フラッシュバックが起きる。
彼は、それと同じことを言っているのだと
頭の中で、思い出していた。
そしたら、死ぬことも、怖くない気がしてくるのだった。