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犬は、台風が来るとか、関係ない。
いつものコースを急ぐ事もなく歩く。
空は、雲に覆い尽くされていて、いつ雨が降り出してもおかしくないのに。
私は、
悩んだ挙句、彼にLINEを送った。
休日だから、控えようと思っていたけど、これぐらいなら、許してくれるだろう。
そんな程度の内容。
そしたら、仕事中の彼に繋がった。
世間は、休日でも、彼には関係ないようだ。
私は、もっと繋がりたいと思った。
仕事の邪魔をしたくなった。
なぜなら、
散歩中、彼のことばかり考えていて、
おかしくなっていたから。
彼は、能動的な人。
しかも、男の色気を持っている。
そんな事を考えていたら、次第に胸が熱くなっていた。
彼は、そんな私の気持ちを察してくれる。
散歩中なら、公園のトイレで、きみのボケの花の咲き具合を確認してあげる。
そう言って、完全にその気にさせる。
もう、息遣いが浅くなってきてるの。
ほら、大きく深呼吸。
私は、周りが見えなくなってきて、雑音も、耳に入らない。
ただ、犬に引っ張られて歩くだけで、
頭の中の光景に吸い込まれてゆく。
そうやって、エロ脳に支配されていった。
歩きながら逝ってごらん。
そんな無茶振りすらも、不思議と、出来そうな気がした。
想像してみよう。
呼吸に合わせて、腰を動かす光景。
彼の手が、首を押さえつけると、それ以上、後ろへは、さがれない。
彼の力強さを感じ、
身をよじらせながら、全身で受け止める光景。
重たく、鈍い痛みから、快感へと変わってゆく、あの感覚を思い浮かべ、
涎を垂らし、
白目をむき、
そして、のけぞりながら、痙攣を始める光景…。
私は、今、ちゃんと逝けた。
ぐったりと力尽きた身体が、そこにある。
彼は、余韻を感じる間も、優しく包んでくれる。
犬の散歩をしながら逝くことだって、彼のテクニックならできる。
紛れもなく、
エロ脳の私は、
女の幸せを感じていた。
最後は、お互い、感謝の言葉を忘れなかった。
そして彼は、仕事に戻り、
私は、家に帰った。
と同時に、雨が、ついに降り始めてきた。