私は、奥さんを愛している人には、近付かない。
自分が虚しくなるだけだから。
それが私のルールその2。
彼にもし、想っている人がいたとしても、
もし、周囲に素敵な人の存在があったとしても、
それならまだ、勝負できる。
でも、奥さんのことを愛されていたら、
同じ土俵に上がることすら、出来ない。
勝負する前に、完敗だと思っている。
朝の犬の散歩は、
完敗を認めることを自分に言い聞かせていた。
もう、身を引こう。
仕方がない。
昨日のLINEは、
私をそんな気分にさせた。
でも、彼がそうやって、愛し愛される場所に居るのなら、
それでいいと思った。
奥さんに嫉妬するのではなく、
それを超えて
彼の幸せを祈った。
散歩が終わって、犬は、クールダウンするために、
家のどこかに、姿を消した。
犬は、自立している。
そして、私は、朝食を摂る。
次に、孫を保育園に送るまでの、僅かな時間に、彼と数回だけ、LINEを交わした。
その中で、
彼はヒントをくれた。
私の愛は、ストレートすぎて、
それは、ただ単に、好き。という感情なのだと。
それより、
みんなの為にした事が、巡り巡って、彼へ届くような、普遍的なものの方が嬉しいんだと。
愛とは、もっと深くて大きくて、尊いものなんたと思った。
奥さんのことを愛していると知って、
身を引こうだの、
近づかなければ良かった。だの、
そんなことでうろたえる程度のものなら、
、愛では無い。
そして、自分の気持ちを知って欲しいとか、気づいて欲しいとか、
自分のためだけのアピールは、愛とは言えない。
ましてや、誰かと勝負して勝ち負けがあるような、
愛は、そんな白黒つけるものでもない。
彼の言うような愛し方を私が、
遠くからでも、できることは、
きっと、沢山あると思う。
それは、自分の生き方に、関わってくるのだと思う。
いつも、教えてくれてありがとう。