彼から、子供の名前の由来を聞いた。
まるで、銀河系の宇宙を連想させるような、スケールの大きな
愛がこもった名前の由来だった。
彼の子供達は、望まれたうえで、
素敵な両親のもとに、生まれ育ったのだと、感じた。
その点…私はどうなの?
計画性もなくて、妊娠した時は、どうしようかと狼狽えてしまっていた。
3人目は、◯ろす日が決まっていたけど
、私は、その日、怖くて病院に行かなかった。
4人目は、◯ろした。
5人目は、産ませて欲しいと頼んだ。
もう2度と、あんな悲しい思いはしたくなかったから。
そんな子供の名前に、由来など…。
そしたら彼は、私に言った。
子供は、生まれてくるべくして、産まれて来たのだからね。
だから、私がそんなふうに思ってはいけないと。
子供は、それを感じ取るからね。
その言葉は、私の心の深い傷にそっと寄り添ってくれた。
夫は、きっと、もう忘れている。
でも、私は、一生、十字架を背負って生きるよ。
彼女が産まれていたら、
あなたの娘と同じ歳なの。