お雛さんの日になると、
あれから一年だなあって思う。
去年、2月の末に、急にひな壇を飾ろうという運びになった。
同居している孫の初節句に間に合わせようと、
10年以上も出していない段ボールを
押し入れから出してきた。
そのいくつもの段ボールを置く場所が必要だったけど、
昔と違って、今は、息子世帯と同居してるために、
余分な部屋がなかった。
私達は、どうするのがベストなのか、考えた。
私が夫とダブルベッドで一緒に寝ていたのは、
結婚して、長男が産まれた頃まで。
ある真冬の夜に、
夜泣きがひどくて、必死であやしてる私に、夫は、
俺を殺す気か!と、怒鳴った。
すごく辛くて悲しくて、隣の部屋に、来客用の布団を敷いて寝た。
それ以来、ずっと私たち夫婦は、別々の部屋で寝てきた。
私の無言の抵抗だった。
それも時効だな。っていう気がして、
一緒に2階で寝ようかと、提案した。
そうすることで、夫の寝室が、段ボール置き場になった。
一緒に寝ることで、私の中で、夫に対する気持ちが何か変わるかと期待した。
あれから一年。
何も変わらない。
回数は自然と増えるけど、
まもなくして私は、彼と出会ってしまった。
それが、私を支えてくれているのは、いうまでもなく、
夜勤で夫がいない夜は、彼を求めて
さまよってしまう。
二重人格な夜の生活の始まりだった。
彼は、こたつで寝ていると言っていた。
寝室に行くと、奥さんが寝ていて、どうしてもしたくなる。
でも、断られるのを考えると、
行かない方がいいと思ってる。
1日の疲れは、こたつで寝ることで、溜まっていかないのかな?
私は、彼と、裸で同じ布団で寝たい。
想像してみる。
幸せだ。
そんな朝の犬の散歩で、ふと、LINEを開けてみたら、
数分前に彼からのLINEがあった。
サプライズだよ。
だって。
今日は仕事が早いんだね。
彼のLINEのトークルームは、通知オフにしてるから、気が付かない。そして非表示。
そんな関係なのが、辛いと感じた。