今日は、娘の誕生日。
彼女のことを思い出してる。
4人兄弟の上から2番目の娘は、
夫から好かれてなかった。
部屋から音楽が漏れてきたら、
夫は、私に言った。
うるさいと言って来い。
ちょうど高校生の多感な時期だった。
彼女は、高校に行けなくなった。
原因は、本当かどうかわからないけど、
勉強がついていけなくなったと言った。
夫は、世間体を気にして、学校を辞めさせることはあってはならない。
無理に引っ張ってでも、学校に行かせろと言った。
だけど私は、もう無理だと感じていた。
彼女は、学校に行くふりをして、
大阪環状線をぐるぐる回って時間を潰していたこともあったし、
学校に行けても、保健室で過ごしていて、教室には上がれなかった。
ある日、カウンセリングの先生から、告げられた。
あなたの娘さんは、お母さんのために、学校に行くふりをしているんですよと。
胸が張り裂けそうになって、泣けてきた。
高校は、6月からずっと行けてなくて、
単位が取れないとわかった途端、
学校も、
もう欠席の連絡はしてくれなくて大丈夫ですよ。
と言ってきた。そして、
留年するか、退学するかの選択を迫られた。
とうとう、彼女は、一年生の2月に、
退学した。
夫は、もう何も言わなくなった。
退学した後は、
アルバイトで接客をしながら、
娘は、働くのが好きだと言った。
将来は、接客する仕事に就きたいと思いをいだき、
通信制の高校を卒業した。
同級生たちが、短大や専門学校を卒業する年と、同じだった。
この娘は、
兄弟の中で、1番稼いでいる。
今は、結婚して、離れて暮らしているけど、
妹にも、よくお小遣いをあげてくれるし、
私にも、お金の面で、気を遣ってくれる。
祖母に対しても、
Amazonでよく贈り物をしてくれるようで、
嬉しそうに、母から私に報告が入ってくる。
夫は、その度に、
いい顔をしない。
お金をもらって、嬉しいか?
と言ってくる。
じゃあ、
と、声を大にして言いたい!
じゃあ、あなたは…
その内容は、辛すぎてここには書けない。
今日は、
上の娘の27回目の誕生日。
今、とても幸せそうだ。