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映画「アジャストメント」公開記念短編集?

2012-08-22 16:22:09 | フィリップ・K・ディック
改めて短編集が出るそうな



アジャストメント―ディック短篇傑作選 (ハヤカワ文庫 SF) 大森望編 2011年発行

「アジャストメント」“Adjustment Team”浅倉久志訳
「ルーグ」“Roog”大森望訳
「ウーブ身重く横たわる」“Beyound Lies the Wub”大森望訳
「にせもの」“Impostor”大森望訳
「くずれてしまえ」“Pay for the Printer”浅倉久志訳
「消耗員」“Expendable”浅倉久志訳
「おお!ブローベルとなりて」“Oh,to Be a Blobel!”浅倉久志訳
「ぶざまなオルフェウス」“Orpheus with Clay Feet”浅倉久志訳
「父祖の信仰」“Faith of Our Fathers”浅倉久志訳
「電気蟻」“The Electric Ant”浅倉久志訳
「凍った旅」“Frozen Journey”浅倉久志訳
「さよなら、ヴィンセント」“Goodbye,Vincent”大森望訳(本邦初訳)
「人間とアンドロイドと機械」“Man,Andoroid,and Machine”浅倉久志訳


ディックの短編集はサンリオ文庫(後にハヤカワSF文庫)で
“The Best of Phillip K. Dick”と“The Golden Man”をそれぞれ2分冊にした
ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック I、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳがまず出版され
その他、日本で編集した短編が何冊か出版されている
ディックの短編を原作とした映画が公開されると
その作品をタイトルとした作品集が出版される
あの本、この本とタイトルも少し違うが翻訳家は同じ
タイトル一緒だけど翻訳家は違う?
さまざまな変種第2号、3号があって整理にとまどう


「ペイチェック」もそうした1冊なのだと思っていたが
この短編集(「アジャストメント」)の後書きによると
「ペイチェック」は英国版のディック傑作選の邦訳として出されたもので
これと作品が多数重複する米国版「ザ・ベスト・オブ・P・K・ディック I、Ⅱ」
となる「パーキーパットの日々」、「時間飛行士へのささやかな贈り物」が
現在品切れのまま増刷されず
重複してない作品につい手に入らない状態になっているとのことである
「ディック傑作集3」だったはずの「ゴールデンマン」が
いつの間にか「ディック作品集」となっているのはそういう背景があったのか
こうなった理由はエージェント側の意向だそうである

で、この「アジャストメント」は「ディック短編傑作選」として
新たに編集出版される短編集の第一弾となるそうである

ずいぶんと旧聞に属する話となったが
サボり続けていたため致し方なく
遅ればせながらも記録にとどめておくためアップいたしました

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