アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

本のブログ始めました!

2010-07-16 00:17:47 | 海外小説
記念すべき第1冊目はフランツ・カフカ「城」


この本を読み始めたのは・・なんと33年前!
文庫本のカヴァーも年季がはいってます
ページをめくると時代を感じさせる黄ばみがあり・・活字も小さい

この本を老眼鏡なしで帰宅途中の暗いバスの中で読むのは至難の業でした
33年かかって読み終えたことに感慨深いものがあります

昔は青春時代に「不条理」を描いた文学を読まなければいけないと思っていました
「変身」やカミュの「異邦人」などはページ数からいっても入門編で
この「城」や「審判」まで読めば一人前と
そういう思いからするとようやく一人前の読書好きになれたのか・・
安部公房とか倉橋由美子とか読んでいると大人になったような気がしましたが
大学生になり「指輪物語」と「悲しき熱帯」それにP.K.ディックの著作に触れて
そういうこだわりが消える代わりに読書傾向に別の方向で偏りが出てきた
日本文学はほとんど読まなくなって、SF、ファンタジー、構造主義と少しミステリー
そういう偏った人間の本の話をつづるブログで
自分のための自分のブログになりそうです

さて、その「城」ですが・・未完であるということは聞いて知っていたけれど
本人は破棄してくれと遺言した、その気持ちは分かる気がします
この物語はたぶんの終わりがないということ、未完であることがかえって本質を突く
Kと同じようにこの物語自体行きつく先の無い、永遠に何にも帰属しない、帰属できない
そういう「完結性」を持つために出版されてしまったのでしょうか

33年かかってといっても、33年間かけてページをめくってきたわけではなく
読みかけては放り投げ、ブログを始めるにあたりこの心残りを解消して
そしてこの本を最初に取り上げようと・・そのためにスタートが少し遅れてしまいました
読み終えてこの本は何を与えてくれたのか
White fox book markでは「普通」になります

読んでみれば 

まあ、そういう本であると受容できる
読んでみたいという人には「いいんじゃないですか」と言える本でした

白い狐は尾も白い・・を「面白い」にかけて
白狐さんで本の推薦度を示してみようかとマークを作りました

ぜひ読んでみてはという本は当然真っ白

読んで!読んで!
紹介するのだからたいていはこのマークになるんではないかと思います

「普通」という実に無責任な感想の場合

尾の先がちょっと白くなくなる
読んでみて損はない

あと一歩、残念はこれ

ん~・・残念
私には今一つだったけれど
違う読み方もあるし
私の読解力が足りないのかもしれない

そして「読んだら損」ペケマークは

あたしにはぺけです!!
たぶん、誰が読んでも今一つじゃないかなと
他に読む本があればそちらを先にという感想です

ということで、これから好き勝手な書評を書き綴らせていただきます


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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じゅん様 (チャッピー父)
2010-07-20 21:41:06
かなり偏っているので参考になれば良いのですが
偏っている分、はまると面白い本が多いと思います

SFですか!私も好きですけれどちょっと古い人が多くて
一押しはP.K.ディックですけれど
アササー・Cクラーク、アルフレッド・ベスター
サイバーパンクのウィリアム・ギブスン、グレッグ・ベアとかやはり海外ものになっていまいます
ぜひ面白い本、ご推薦の本教えてください!!
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Unknown (じゅん)
2010-07-19 23:22:35
こんばんわo(^▽^)o
本のブログの開設おめでとうございます\(⌒▽⌒)/
お勧めの本とか
是非♪読んでみようと思います( ̄∇ ̄*)>

好きなジャンルはSFですが・・・

思い立って江戸川乱歩全集を借りてきました(字がむっちゃ小さかった)
図書館が近いので~~なるべく借りて読んでます。
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