アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

P2はフリーメーソンもからむ法王暗殺劇 でも意外と淡白な

2010-07-17 20:45:54 | ミステリー・ハードボイルド
「P2」は秘密結社ものだけど?

ある日、地下鉄に乗っていてふと見上げると新潮社のつり広告
そこにこの本の広告がありました
思ったよりも力が入っていたのか・・しかし


「P2〈上〉」 ルイス・ミゲル ローシャ(著) 木村 裕美(訳) 新潮社 (新潮文庫) 2010年


「P2〈下〉」 ルイス・ミゲル ローシャ(著) 木村 裕美(訳) 新潮社 (新潮文庫) 2010年

法王就任後33日で亡くなったヨハネ・パウロ1世の死の謎と
ヨーロッパ社会に蔓延る秘密結社の支配・・
そして主人公の女性記者と謎の支援者「ラファエロ」とのラブロマンス

暴露ものとしてどれぐらい史実を踏襲しているのか
ヨーロッパ現代史、もしくは3面記事に通じているともう少し面白かったかもしれませんが
ダヴィンチ・コードほどのわくわく感はなく
ダヴィンチ・コードがジェットコースター(褒めすぎか?)だったら
三角公園の滑り台ぐらいの楽しさと安全さがありました

実は、書かれていることの大半(史実の部分)が本当なのかもしれない
それにフィクションをからめているのだけれど
事実であるがゆえに伏線も何もない(悪い奴は単純に悪いので)
まわりのキャラクターが映えない、活躍の必然性がない
悪い方たちとのからみがすれちがってしまう

ダヴィンチ・コードを真似せずに
悪人をもっと悪く、ドキュメントタッチの読み物にしたほうが
よかったのではないかと思いました

さてABMは

うーん、残念
でした

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本のブログ始めました! | トップ | カニ、カニ、カニは気味が悪... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ミステリー・ハードボイルド」カテゴリの最新記事