アリ@チャピ堂 お気楽本のブログ

日々の読書記録を勝手きままに書き記す

とても困った書評です

2010-08-29 22:00:00 | ファンタジー
「龍のすむ家」 これほど評価の変わるシリーズも珍しいく本の話

「龍のすむ家」シリーズの第4巻「永遠の炎」が出たのが昨年の秋
ようやく読み終えました・・
ようやくと言うべきか、放棄しいてたというべきか
このシリーズはとても困った印象を与えてくれ
こんな残念な感想を持った本はめずらしい
ので、ひと言言いたい気分になりました

第1巻で止めておいてくれれば良かった

「龍のすむ家」 クリス ダレーシー(著) 三辺 律子(訳) 浅沼 テイジ(挿絵) 竹書房 2003年発行

第2巻はとてもはらはらどきどきさせる展開を期待させ

「龍のすむ家〈2〉氷の伝説」クリス ダレーシー(著) 三辺 律子(訳) 浅沼 テイジ(挿絵) 竹書房 2004年発行

第3巻でひどい落胆を味わい

「龍のすむ家(3) 炎の星」 クリス ダレーシー(著) 三辺 律子(訳) 浅沼 テイジ(挿絵) 竹書房 2007年発行
 
第4巻は義務感のみで、本を読むのに苦痛を感じるとは・・

「龍のすむ家4 永遠の炎」 クリス ダレーシー(著) 三辺 律子(訳) 浅沼 テイジ(挿絵) 竹書房 2009年

第5巻には手を出すまいと決心したのでした

作者は第1巻を書き終えるのに15年を費やしたとのこと
推敲され巧妙に隠された登場人物(龍?)たちの登場が
楽しく待ち望まれ、しっかりしたテンポで物語が進んでいく
大変秀作です

第2作があるととても期待し、そこまでは裏切られなかった・かな
しかし、すでに第2作の中にも破綻の前兆はあったわけです
長編ファンタジー(普通に童話ですか)のヒット作
ハリー・ポッターやダレン・シャン
映画でこけたライラシリーズやエラゴンシリーズを意識して
作者が道を間違えたとしか思えない
とにかく宇宙人はないだろう
龍や白熊といった地道な地球の生き物たちの伝説を
わけのわからない宇宙生命?地球外生物の意味不明な悪意で汚してよいのか?
なぜ温暖化が宇宙人のせいなのか??
これは単純に作者の環境問題へのセンスを疑わせます

1巻は良いです
作者が手塩にかけた登場人物も素敵です
これで完結した物語だと
そう思って次の良書を探されることをお勧めします
(停滞をもたらした本へのやるせなさを
ブログで憂さ晴らしをしている・・困った書評です)

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