過去にはイスラエルがイラクの「建設中」の原発を攻撃したことはあったけれど、永らく稼働中(発電してなくても燃料が入った状態)の原発は聖域で攻撃対象から外されてたわけである。
その聖域を解除してしまったのはロシアなわけである。
今、クルクスの原発が攻撃されて危ないとか言っているけど、原発を聖域じゃなくしてしまったのはロシアなので、やったらやり返されるの理屈の対象に含まれちゃったわけである。
できるならウクライナには、その選択をしては貰いたくなかったのだが。
まあロシア的には、
- そもそもこんなに長引く見込みは無かった
- よってロシア国内に攻め込まれるという考えも無かった
- 作戦中にウクライナが長距離攻撃可能な兵器を自前で開発配備してくるとは考えもしなかった
- 結果として当初まるで考えていなかったウクライナによるクルクスへの攻撃が可能になってしまった
まあ全部プーチン的には「こんなに長引くのが悪い」なんだろうけど。最初が杜撰すぎると取り返しがつかなくなるの見本のような状態。
しかし、北東への越境攻撃をこんなに頑張るとは思わなかった。もっと早期に引くかなと。
それだけ露国内からの長距離攻撃が鬱陶しいんだろう。あと原発への攻撃というアドバンテージも漸減したかったのだろう。もちろん和平交渉でのカードとして有効だけど、あとはどう交渉のテーブルに相手を着けさせるかという難問があるわけだけれど。
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