疲労

古い友人から訣別の意を表明したメッセージが来た

その人の率直さを面白いと思えるうちは良かったんだけど職場にも全く
同じタイプの率直さは正義って方がいて、公私ともに疲れてしまった

歳をとるにつれて、物事は黒か白かで割り切れない側面があるし、
人間の経歴というのは全てを語り尽くすことはできないし、その全てを
知る必要もない、知らせる必要もない、生きていれば誰しもなんらかの
悩みを抱えているし、自身で気づいてない面があってもいいし、だれか
のこころの弱いところを踏みにじらないようマナーを身につけるものだ
当たり障りのない会話とはまた違う ただなににつけても断定的にものを
言うのが正しいかどうかとまず気をつけながら話すだろう
それが40を過ぎた人間が持つ穏やかなエネルギーではないだろうか

少なくとも私自身はそうして今の自分になったし、時にひとからなにか
心の痛みを打ち明けられたときは、知ったかぶりにならない程度に
一旦は受けとめる だれだって「なにそれ、わけわかんないし」と
言われるようなら話したくないだろう

他者が自分の価値観と違う、行動のしかたが違う、だからといって
強烈な言葉でおかしいと相手に告げる

それはそれでいいだろう
その人の考えだから
わたしは構わない
構わないかわりに
わたしはわたしの考えを持って生きていたっていいだろうに

苛烈に物を断じ友人をも断じて訣別表明
最後まですごいなぁ

自分に厳しいぶん人にも厳しい彼女は真面目なだけなのだろう
あいにくわたしはちょっともう退場するけど、それでも彼女の
未来が順風で充実していますようにと願いたい
いままでありがとう