或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

外国人からみた郵便局

2006年01月16日 | ハンガリー(日常)
家の近所に新たに郵便局がオープンして嬉しいと小躍りして書いたのも束の間、
「これで筆不精ともおさらば」と思って週末にしたためた封書を持って訪ねると
長蛇の列。

どこの郵便局も同じことだから、、、と気を取り直して並ぼうとすると、窓口5つの
うち2つは閉鎖。そこでは客そっちのけで話し合う局員が3人。開いている窓口3つ
のうち1つが郵便、2つは郵便振替専用になっていました。

ハンガリーでは郵便振替が盛んなので、公共料金の支払などで郵便局の窓口へ
並ぶことは多いものです。時に10枚以上の請求書を持っているひとがいて、
後の人は全員大変待たされることもありますが、それでも我慢強い日本人の
目から見ても「大人しい」と思えるくらいジッと耐えるのがハンガリー人。
そりゃたまに焦れるひともいるけれど、基本的には社会主義時代に培われた?
列に並ぶ耐性のようなものがあり「時間がかかって普通」といわんばかりに
ジッと待ちます。

さて、今日はといえば、郵便窓口は私の前の人1件で何と15分も並んでしまい、
他の窓口に並ぶ人が絶え、スタッフのなかにヒマな人まで出てきたのを横目に
「新しいのは入れ物だけ」という古くて新しい想いを抱きました。欧米の気質か、
それともハンガリー人の気質なのかわかりません。ただ、郵便局に限らず労働に
おいて、自分の仕事はコレコレと決められたら絶対に他のひとを手伝わないし、
その必要性も感じない。だから外国人から見て非効率この上ないと思う仕事ぶり
に翻弄されることが珍しくないのです。

日本の郵便局もサービスに関しては不満をもつ人も多いようだけど、私が以前よく
利用していたターミナル郵便局のひとは「忙しさ」のなかで「他人の時間」にも
配慮してくれるというか郵便だけの窓口に長蛇の列が出来ているとサッと閉めて
いたカウンターをあけ「郵便の方どうぞー」と声をかけてくれたものです。2列、
3列と分かれると格段に処理が早くなって、待っていたひとも窓口で一人頑張って
いたひとの負担も減って見ていて気持ちのいいものがありました。

ようやく自分の番がきて、「エアメイル、日本まで」といったら「440Ft」、
封筒に数字をメモしてサッと後方の机に置かれたけど(そこに置いて忘れないの?)
という私の不安をよそに、もう次のひとへ。エアメイルとハンガリー語で書かれた
シールも切手代わりの支払済みシールも貼られない。放置されたように見え、
ちゃんと友達に届くのだろうかという心配とともに家路につきました。

考えてみると郵便局ほど外国人に観察されている場所はないかもしれません。
日本では民営化が現実のものになるようですが、価格や便利さだけでなく、
「公共性」を考え、良い意味で親切さや誠実さが失われない未来像であって
欲しいと思った今日でした。


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2 コメント

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>郵便局 (こう)
2006-01-18 16:45:12
とにかくハンガリーの郵便局は

本当に遅すぎる。

私も同じ経験をよくしたのでわかります。

よくEMSが日本から来ていたのですが

いろいろな窓口にたらい回しにされ

しまいには『この郵便局ではない』と

言われ、ハンガリー語も喋れないのに

大声で喧嘩した覚えがあります。

気長に待つハンガリー人は本当に凄い!!



おそらくハンガリー人の気質は当分変わらないでしょうね。
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Unknown (budapestlife)
2006-01-21 02:05:11
EMSの不在票くらい英語にしてほしいですよね。それが何なのかすらわからない。外国語に関しては、日本人も同じくらい無関心&逃げの姿勢があるので、強気になれないのが辛いところですが。(日本では、スーパーとかで外国人のお客さんにモノ聞かれて逃げ惑い、誰か話せる人を呼んでくるといって放置してしまう店員さんを見た。)
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