或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

季節変わりはいつも突然

2005年09月19日 | ハンガリー(役立ちメモ)
例年、8月20日の祝日を過ぎると朝夕めっきり涼しくなって秋の訪れ
を感じるブダペスト。そして秋が来たなと思っているうちに街路樹の
色はみるみる褪せ、長く寒い冬に突入します。

我が家で言えば、冬の寂しい景色に灯りを差すように街じゅうクリスマス
のデコレーションが施される11月にはソワソワとして各種関係先への
ギフトに悩み、12月に入れば調達に奔走。やがてクリスマスが来て、静か
な年越しを過ごします。その後、長い冬の終わりを告げるイースターを待つ
ハンガリーの人々を励ますように肌寒い季節から売り場にズラリと並ぶのが
イースターのシンボルであるウサギの置物、装飾用にペイントされた卵の山、
チョコレート製のウサギや卵。これを横目に見ながら、「もうすぐ春が来る」
とキリスト教徒でなくても祈るような心持ちになるのが秋冬の心境です。

それが今年の秋は、日中に限れば25度に届く陽気が続き、9月も半ば
にさしかかろうかという先週まで外出時には汗ばむ気候でした。

しかし、昨日になって急変。曇天に朝の涼しさが続いている可能性を
感じコットンの長袖タートルネックと長ズボンに薄手のショールを
羽織って買い物に出かけたところ、車を降りると同時に「さむっ」と
口走っていました。今日も同じ出で立ちで外出してみたところ、外気
は吸い込むと鼻がツーンとするほど冷え、まさに秋を通り越して冬が
来た感じです。

街行く人々の服装もセーターやパーカー、Gジャンや薄手のコートを
着用しており、つい先週までヘソ出しのキャミソールや半そでシャツに
夏物ワンピースなどで夏の生活を続けていたとは思えない姿に。

以前、欧州に長く暮らした知人から「あのね、ヨーロッパは春秋の
服が要らないのよ。突然暑くなるし、突然寒くなるんだから。おかげで
だんだん、季節感のない服装していても気づかなくなっちゃうのよ。」
と言われたことがありました。ハンガリー赴任が決まったばかりの頃の
ことで、そんなはずはないと思っていましたが、住み始めて数年たった
今は納得の鮮やかな季節変わりだといえます。

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