或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

ハンガリー語の面白さ

2005年10月14日 | ハンガリー語
「洗う」に関連するものに大抵mosoがつくんだな、と覚えたとします。
これだけで他の語句もスルスルと頭に入ってきます。まるで漢字のよう。

個人的に、同じアルファベットの羅列でも英語よりとっつきやすい印象。
意味が類推できるため面白いのです。他の欧米諸国から来た人々より
先入観がない分、スムーズに学習できて有利だなぁと思ったことも。

・autómosó:クルマ+洗う→洗車 (アウトーモショー)
・mosdó :トイレ (モシュドー)
・mosógép:洗う+機械=洗濯機 (モショーゲープ)
・mosópor:洗う+粉 =洗濯洗剤 (モショーポル)
・mosogatógép:食器洗い+機械=食器洗浄器(モショガトーゲープ)

例で出てきたgépには機械という意味があるので、日本語で「~機」と
呼ばれているものには大抵ついてきます。計算számítóとgépでズバリ
számológép計算機、számítógépでパソコンとなります。

また、számは数字。そこからszámla「お勘定」になり、számít「数える、
計算する」という単語もムリなく覚えられます。

芋づる式にフワフワと記憶されて、後々つながってきて一気にハンガリー語の
読解力がついてきます。そうするとお買い物の最中に、洗剤の商品ラベルから、
それが風呂用なのかトイレ用なのか食器用なのかが分かるようになって「何が
書いてあるかサッパリわからん」というストレスから段々解放されます。

欧州言語は普通、インド・ヨーロッパ語族に大別され、そこからスラブ系・
イタリア系・ドイツ系などと枝分かれしています。しかし、ハンガリー語は
フィン・ウラル語族。周辺諸国から来たハンガリー語学習者にとっても、アジア
から来た学習者にとっても公平に「初めて学ぶ言語」という要素が強いのです。
欧州は陸続きで他国と面しており、周辺の複数言語を話せる人も珍しくは
ありません。が、これまでに身に付けた外国語学習の勘はハンガリー語の
前に無力です。かえって、頭でっかちになっているようにも見えます。

外国語といえば「英語」で入った日本人でも、まったく別の言語をやるのだ
と気持ちの切り替えができる人は割と簡単に入っていけるでしょう。また、
ハンガリーで日本語を専門に学習し、日系企業などで働く人に出会うことが
ありますが、そのペラペラ加減には驚かされます。ハンガリー語への親しみ
やすさは同時に彼らにとっての日本語も他の欧州言語話者より勉強しやすい
ということのようです。

ちなみにフィンランド人とハンガリー人、現在では言語の独自性を深めていて
互いに通じ合えるわけでは無いようです。


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