或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

10月23日は何の日?

2005年10月24日 | ハンガリー(日常)
共和国記念日。
1956年10月23日の政府に対する市民蜂起、日本でいう「ハンガリー動乱」
の起きた日。ソビエト軍の介入によって鎮圧された。1989年に代表的人物の
名誉回復が謳われ、10月23日に社会主義を放棄し、マジャール共和国建国。
(ハンガリー語「マジャール」=英語の「ハンガリー」)

昨日は、洗剤などを切らしたので郊外型大規模スーパーへとクルマを出した
ものの入り口に進入禁止ロープが張られており、休み。英国系の24時間スーパー
TESCOも同じ。こうした外資系スーパーも店を閉める日は祝日しかないので、
「今日祝日だったの?」などと寝ぼけておりました。

ブダペスト市内に戻ってくると、そこらじゅうにハンガリー国旗が翻り、
「今日は大事な祝日らしい」と夫婦で直感。

では、何の日だろう?となり、最近買った本「ハンガリー事件と日本」を
読んでいた私は「ハンガリー動乱?」と思いつつ自信もなく。

ハンガリーの祝日って、他国の軍にクシャッとされちゃったような日が多くて
どうしてお祝いする気に成れるのかと思うけど、「民族独立の気概を示した」
という意味で大事なんだろうねぇ・・・などと話すうち、ブダ地区に戻り、
モスクワテール近くのマムットというショッピングモール前を通った瞬間、
目に飛び込んできたのは戦車。

どうやら何かデモンストレーションの一貫だったようで、もともと若い人の
集まるスポット。普段は新館と旧館を隔てる普通の道路だけに突如出現した
戦車、たった1台とはいえインパクトは強烈でした。小学生くらいの男の子が
戦車に登っているようすも見えました。車で通り過ぎる一瞬の出来事ですが、
すごいドキドキしました。(日本の一般道で戦車見たこと1度もないもので)

調べてみると、冒頭に記した通り、ソ連に鎮圧されたとはいえ、現在の共和国
建国の30年前に市民蜂起があった日でした。

西側諸国の仲間入りをして久しいハンガリー人の普段の横顔からは、そうした
日に寄せる思いなど垣間見ることはありません。

しかし、こうした祝日になるとハンガリー国旗の赤・白・緑のストライプのリボン
バッヂを胸につけて誇らしげに歩くお年よりなど良く見かけます。

昨日は久しぶりに、自分の住む国ハンガリーの歴史を再確認。その歴史は華々
しいものなど少なく、どれも暗く、何度本を読んでも忘れてしまいます。
しかし、ここに住んでいる限り、せめて祝日くらいは歴史を復習しなくちゃと
改めて思った1日でした。


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