或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

夏時間

2005年10月03日 | ハンガリー(日常)
ブダペスト、先週末は昼下がりの気温が15度前後にまでなり、街行く人も
冬物上着を羽織っていました。夜明けが段々遅くなって、暗い朝に起きるの
は気持ちもブルーにさせて嫌なもの・・・ですが今年の冬時間移行は10月30日。
それまであと1ヶ月近く、夜明けが遅く日暮れが早くなったヒンヤリとする
なかでも夏時間を過ごします。(日本との時差は冬8時間、夏7時間)

毎年3月の最終日曜に夏時間に、10月の最終日曜に冬時間に移行します。
冬から夏に変わるときは目覚ましを1時間早めて床につき、翌朝から普段
より1時間早い生活を始めるのですがコレが結構キツイ。

始まって2週も経てば、段々慣れてはくるのですが最初は眠いし。日本でも
取り入れようという話があるようですが北海道と同じくらいの緯度にある
ハンガリーにいれば合理的と感じられるシステムも、東京あたりじゃ実情に
そぐわない気がします。

何しろ日本にはサービス残業という言葉があるくらい。そういう企業風土で
サマータイムを導入して「定時で帰ればデパートの営業時間にも間に合って
買い物にいける」など政府が謳う経済効果が本当に発揮されるか疑わしい。

ハンガリー人なんて、春を感じられる5月には夏のことを考えて浮き足立ち、
夏の長期休暇を申請すべく先を争う。9月には12月のクリスマスまで休暇が
ないのに耐えられず、10,11月のいつ休暇を取るか考える。と言った具合に、
常にプライベート重視。残業なんてよほどのことが無い限り、する気も無い。
そういう気質があってこそ、サマータイムを味わえるのでは?

夜8時を過ぎても夕方のような明るさが続き、涼風を受けながら散歩する。
家族同士、恋人同士、友達同士、めいめいレストランのテラス席へ入って
ビールやワインのグラスを傾けあい、談笑する。映画を見に行く、友達宅を
訪ねる、語学学校に通うなど自分の時間としてフル活用できる土壌。

そういうものが整わないのに形だけ導入してどうなるでしょう?普段より
1時間早く出勤しても終業時刻に外は明るくて帰りづらく、結局いつもと
同じ時刻まで1時間長く職場に留まる。そうなると、これまでサービス残業
はしない主義だった人にも影響してくるのでは?

今朝、クールビズの流行で活況を呈したデパート業界と共に冬はwarm biz
を推進したい政府方針についてのニュースを見たけれど、今夏のクールビズ
成功に気を良くして、東西南北に細長く伸びた日本の地形を無視するサマー
タイム導入を本気で実行しないことを祈ってしまいました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿