ブダペストに居た頃は、妊娠・出産・産後の検診、予防接種など
すべてFirst Med Centerで行っていました。
つまり、私は日本で妊婦生活もしていなければ、出産も育児も
経験していませんでした。日本でお医者にかかるとどんなで
あったかも忘れていました。
babyが熱を出して朝になるのを待って連れて行った小児科。
初めての受診のため、診察が始まる9時より少し早く行って
おきました。簡単な質問メモに答えてカルテを作ってもらい、
無事9時過ぎには先生とご対面できました。
が、あらかじめ看護婦さんに伝えてあったことを確認する
だけで母親の私には「どうしましたか?」の一言もなく、
「胸を見ます」ということで服を急いでまくりあげました。
なんと正面から胸に2回当てただけ。背中は見ないので、
あっけにとられていると、すぐ「次はクチをあけて」と
いわれ、間髪おかず横から看護婦さんの「お母さんは
(赤ちゃんの)手をつかんでください」という声。
そうか、暴れないように掴むんだと思いながら、38度以上
の熱があるbabyのおなかを隠すためサッと服の前を下げた
その間、わずか1、2秒?
しかし、それでイラッと来たらしい小児科医から語調も
強く「お母さん、いけませんね。口を見るときは、手をつかむ。
知らないんですか?すぐですよ、これは必ずです。」と
いった注意が入りました。
熱があり、機嫌の悪いbabyは素直にクチを開きませんでしたが
ムリヤリねじあけてチラッと明かりで中を照らして見た
先生は一言「はぁ、綺麗なもんです」
「熱があるだけね、鼻水は出ていないのね」と看護婦さんに
確認して診察終了。全部で2分あったでしょうか?
慌てて「鼻水は出していませんが、タンが詰まるようで
夜中に何度もむせて咳きこんでました。それで眠れない
ようでした」と付け加えました。
先生は、私の顔を見ようともせず肩越しに聞いている
のかいないのかといった様子で診察室を後にしました。
ああ、これが日本の診療の仕方なんだ・・・とはじめての
小児科受診が終わって会計を待つ間にブダペストでの診察
の手厚さを思って急に震えるような気持ちになりました。
恐らく、日本で予防接種といったら指定の施設へ母子で出向いて
並んで一斉に受けるのでしょう。そういうものに慣れていれば
ごく自然に身につく、習慣のように手を掴むといった仕草で
あったでしょう・・・。
First Med Centerでは、あらかじめ電話を入れて予約して
いきますから、一定時間は個人の時間として確保されます。
健診に連れて行っても一旦裸にして、身長と体重をはかり
熱をはかり、先生が体中をくまなく観察してから、胸と
背中に聴診器を当ててジックリ確認。その後、耳の中と
口の中を確認。
その後は、母親が服を着せながら先生と変わった点はないか
不安なことはないか、なにか聞きたいことはないか、という
問診&コンサルティングの時間でした。
予防接種を受けるにしても、カゼなどに処方を受けるにしても
babyと母親、どちらにしても話を聞く準備ができるまで
着替えや荷物の出し入れなどをじっと待ってくれるものでした。
決して急かされるといったことはなく、じっくりとbabyや私と
向き合ってくれるのは普通のことでした。脅かさないように
笑顔を絶やさないものでしたし、細かいことを神経質に尋ねる
母親の私に対しても上から下へモノをいうわけではなく、変な
表現ですが公平な口調でした。
私にとっては、既にそれが標準でした。
帰国してすぐに行った小児科での応対は機械的で、時に高圧的。
流れ作業のような診察は2分で終了し、説明はなし。
看護婦さんから薬の説明を受けながら、人口の多い日本で必要
とされる母親の資質について意識させられたのでした・・・
すべてFirst Med Centerで行っていました。
つまり、私は日本で妊婦生活もしていなければ、出産も育児も
経験していませんでした。日本でお医者にかかるとどんなで
あったかも忘れていました。
babyが熱を出して朝になるのを待って連れて行った小児科。
初めての受診のため、診察が始まる9時より少し早く行って
おきました。簡単な質問メモに答えてカルテを作ってもらい、
無事9時過ぎには先生とご対面できました。
が、あらかじめ看護婦さんに伝えてあったことを確認する
だけで母親の私には「どうしましたか?」の一言もなく、
「胸を見ます」ということで服を急いでまくりあげました。
なんと正面から胸に2回当てただけ。背中は見ないので、
あっけにとられていると、すぐ「次はクチをあけて」と
いわれ、間髪おかず横から看護婦さんの「お母さんは
(赤ちゃんの)手をつかんでください」という声。
そうか、暴れないように掴むんだと思いながら、38度以上
の熱があるbabyのおなかを隠すためサッと服の前を下げた
その間、わずか1、2秒?
しかし、それでイラッと来たらしい小児科医から語調も
強く「お母さん、いけませんね。口を見るときは、手をつかむ。
知らないんですか?すぐですよ、これは必ずです。」と
いった注意が入りました。
熱があり、機嫌の悪いbabyは素直にクチを開きませんでしたが
ムリヤリねじあけてチラッと明かりで中を照らして見た
先生は一言「はぁ、綺麗なもんです」
「熱があるだけね、鼻水は出ていないのね」と看護婦さんに
確認して診察終了。全部で2分あったでしょうか?
慌てて「鼻水は出していませんが、タンが詰まるようで
夜中に何度もむせて咳きこんでました。それで眠れない
ようでした」と付け加えました。
先生は、私の顔を見ようともせず肩越しに聞いている
のかいないのかといった様子で診察室を後にしました。
ああ、これが日本の診療の仕方なんだ・・・とはじめての
小児科受診が終わって会計を待つ間にブダペストでの診察
の手厚さを思って急に震えるような気持ちになりました。
恐らく、日本で予防接種といったら指定の施設へ母子で出向いて
並んで一斉に受けるのでしょう。そういうものに慣れていれば
ごく自然に身につく、習慣のように手を掴むといった仕草で
あったでしょう・・・。
First Med Centerでは、あらかじめ電話を入れて予約して
いきますから、一定時間は個人の時間として確保されます。
健診に連れて行っても一旦裸にして、身長と体重をはかり
熱をはかり、先生が体中をくまなく観察してから、胸と
背中に聴診器を当ててジックリ確認。その後、耳の中と
口の中を確認。
その後は、母親が服を着せながら先生と変わった点はないか
不安なことはないか、なにか聞きたいことはないか、という
問診&コンサルティングの時間でした。
予防接種を受けるにしても、カゼなどに処方を受けるにしても
babyと母親、どちらにしても話を聞く準備ができるまで
着替えや荷物の出し入れなどをじっと待ってくれるものでした。
決して急かされるといったことはなく、じっくりとbabyや私と
向き合ってくれるのは普通のことでした。脅かさないように
笑顔を絶やさないものでしたし、細かいことを神経質に尋ねる
母親の私に対しても上から下へモノをいうわけではなく、変な
表現ですが公平な口調でした。
私にとっては、既にそれが標準でした。
帰国してすぐに行った小児科での応対は機械的で、時に高圧的。
流れ作業のような診察は2分で終了し、説明はなし。
看護婦さんから薬の説明を受けながら、人口の多い日本で必要
とされる母親の資質について意識させられたのでした・・・
わたしは子どもが赤ちゃんの頃、日本で子育てしていたのですが、そんな高圧的な先生はいませんでした。
日によっては、機嫌の悪い時もある先生はいましたが、「今日は混んでいて時間がないんだな~」とあきらめることにしていました。
最後は、自分に言い聞かせてあきらめる。いまの私のハンガリー生活に通じるものがありますね。(笑)
近くに違う小児科はありますか? あれば、思い切って病院替えちゃいましょう! 納得できないまま行っても、ストレス溜まるだけだし。
なければ、何回も行くうちに慣れて先生の態度も変わってくると思いますよ。
私の日本の掛かり付けの先生は、慣れたら自分の家族・先祖の話までしてくれましたよ。(笑)
看護婦さんたちが、苦笑しながらサクサク合いの手のように先生の言葉足らずを補ってアドバイス等してくださるので維持できている医院だなぁと思いました。
このお話は続きがあり、あと2回くらい書いてしまうと思います。
そうですね。私も、ブダペストで色んな体験をしたことで度胸や忍耐心が磨かれたように思います。絶対にこうじゃなければならないということなんてそんなに無いのよね~と思えるようになった強さがあると思います。
ので、日本に帰っても比較的冷静に「へぇー」と思いながら日々のことを眺めています。ですが、殊、子育てにおいてはブダペスト暮らしのほうが恵まれていたのかと気づかされることが多く、そういった部分もつらつら書いていけたらと思っております。