大家族・長期村の日々奮闘記

19泊20日を終えて(おーさか)

“おーさか”こと寺坂崇です。
今回の夏の長期村では、札幌の送迎とディレクターを担当いたしました。

 たくさんのみなさまに見守られた長期村も、無事に終了することが出来
ました。本当にありがとうございます。
今頃19泊20日の長い非日常な日常生活を終え、子ども達がその日々を
語ってくれているのではないかと思います。

 自然学校の方は、スタッフもそれぞれの帰路につき、空っぽになりつつあ
ります。いつも感じる安堵感と物悲しさが入り混じった空気が流れています。

 ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

 今回の長期村を通して、改めて気づかされた点が数多くありました。

まず、やはり子どもはしっかりと遊ばないとダメだということです。
 中盤期に「まだはじけきれてないな」と感じた私達は、チャレンジを前にして
 思いっきり遊ぶ時間を作りました。
 それから子ども達の顔つきがぐっと良くなり、チャレンジプログラムをみんな
 成功させることが出来ました。
 思いっきり遊ぶことで、心を動かす。
 「楽しいな」「うまくいかないな」「やった!」「なんで?」
 好奇心と冒険心は、そこから生まれる。
 そのことを、チャレンジから帰ってきた子ども達の顔を見て、改めて実感させて
 頂きました。

それから異年齢集団にいることの大切さ。
 生活のベースがあってこそ、活動が出来ます。
 中盤期に参戦した私が来て早々、体育館で一喝したこと。
 「部屋が汚い!」「でも・・・」「言い訳するなーーー!!」
 とんでもない大人がやってきた、と子ども達は思ったでしょう。
 ちゃんと叱られたり、いっしょに笑ったり、本気で向き合う大人がいる。
 見習いになるお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる。
 面倒を見るべき弟、妹がいる。
 そんな環境でこそ、心が揺さぶられ、いろんなことを感じる心が育っていく。
 後半になるにつれ、自分でできる幅が増えていく子ども達をみてそう思いま
 した。

気がつけば、これは私達のコンセプト
 「全開遊び」「大家族」
そのものでした。

 ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆

 また、今回の長期村と1週間のキャンプを通じて、たくさんの感謝の気持ちが
生まれました。

私達の活動を直接支えてくれるカウンセラースタッフ。
 子ども達に寄り添い、気持ちを分かち合い、向き合う。
 簡単なことではありません。
 だけども、誰にも出来ることでもあります。
 彼らなくしては、私達のコンセプトを実現することは不可能です。

食事を確保してくれるキッチンマネジメントスタッフ。
 食事を作ることへ費やすエネルギーを遊ぶことへ費やす。
 そのために食事を作ってくださる皆様。
 50人以上の食事を作るという過重な労働に、突然のプログラムや時間の
 変更にも即座に対応してくれています。
 このバックアップなしには私達の活動はできません。

受け止めてくださる地域の皆さん。
 私達の活動を理解していただき、関わっていただける方々。
 時にはプログラムそのものに関わっていただくこともあります。
 食材をいただいたり、場所を貸していただいたり。
 私達だけで出来ることはほんの些細なことです。
 たくさんの方々とのつながりがあることで、活動の幅が大きく広がります。

そして子ども達を預けてくださった保護者の皆さま
 20日間もの長い間、私達を信頼して子どもを預けてくださった皆さま。
 その信頼と期待に応えるべく、私達は全力で子ども達と向き合います。

19泊20日をともに過ごしてきた子ども達
 時に大人と子どもとして
 時に子どもと子どもとして
 時に人と人として
 どう伝えればいいのか
 どう受け止めればいいのか
 いつも彼らには教えられます。

この夏は、たくさんの人とたくさんの気持ちを感じることが出来ました。
人として、大きく成長させていただきました。
関わってくれた全ての人へ。

ありがとう。

                                    (おーさか)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「08 夏」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事