buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

人の不思議

2011年02月17日 | 友だちの友だち



人はどの国で、どんな両親のもとに生まれるか、自分で決めることはできません。
なぜ、この家のこの両親のところに生まれてきたのか、不思議な縁ですよね。

もう20年以上前の(元)学生は
故郷の中国の村では『神童』と呼ばれていたそうです。
ただ、家はとっても貧しかったので、彼が北京の大学に進学が決まったとき、
両親は牛を売って北京に行かせました。
その彼も、今は中国の企業の社長さんです。

彼は涙を流しながら、酔っぱらうと両親の話をし、両親に感謝しています。
親孝行な息子です。

毎月のお小遣いが30万円の中国のひとりっ子世代の学生。
30万円の中には家賃は入っていません。
洋服や食べ物にお金を使い、毎月、お金に困っていました。
そんな学生ですから
せっかく入った大学も半年でやめて、帰国しました。
結局日本で日本語学校も含め3つの学校に通いましたが、どこも卒業できませんでした。


どこまでが両親の責任で、
どこからが自分の自立の道なのか、それはきっと人によって異なるのだと思うけれど、
その学生のことを考えると、複雑です。


やはり中国人の学生。
両親は離婚して、それぞれが再婚。
中国にいる場所がなくなったと感じたようです。
日本に留学して、アルバイトをしながら大学院まで修了しました。
今は大きな会社に勤め、日本人と結婚し、なんと30代半ばですでに3児の父です。
やっと自分のいるべき場所が見つかった、ということで日本国籍を取りました。
家族のいるところが自分の国だ、と嬉しそうに話していました。


我が家のふたりの子どもたちもそれぞれの自立が近づいています。
心配です。
いつでも親は子どものことが心配ですよね。
(父は84歳ですが、子どもの私をやっぱり心配しています)

喧嘩をしても何でも、やっぱり自分の子どもは自分の子どもなのですから。


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