「クラフトビール」というと、
・ホップのよく効いたアメリカ系
・個性的なベルジャン
あるいは、
・ブリュードックのスコットランド
・ミッケラーのデンマーク
の知名度が高いですが、
上記の"わかり易い"
「エール」ばかりでなく、
ドイツやチェコ、オーストリア
などで主流な
「ラガー」も美味しいんです☆
今夜のテイスティングは、
Flensburger の Kellerbier。
ドイツの「ケラービール」。
世界のビールを100種に分類する
"ビアスタイルガイドライン1601"
では、
30-B「ジャーマンスタイル・
未濾過ラガー」/
Unfiltered German-Style Lager
と紹介されています。
一言でいうと、
酵母を濾過していないために
より複雑な味わいを楽しめる
金色系のビール。
【テイスティング】
「アロマ(=鼻で確かめる香り)」
・モルト:ミディアム(中くらい)
~ミディアムロー
・ホップ:ロー(弱い)
・エステル:ほとんど感じられない
※モルトでは、"麦"のニュアンス。
ホップでは、柑橘系や花の香り、
草っぽさなど。
エステルでは、洋ナシ、桃、
パイナップル、リンゴなど、
"酵母"に由来する香り。
→それぞれの"程度"を確かめます。
「フレーバー
(=口の中で確かめる味わい)」
・モルト:アロマと同じ
・ホップ:ミディアムロー~ロー
・エステル:アロマと同じ
このように、ビアジャッジは、
テイスティングを通じて、
モルト/ホップ/エステルなど、
ビールの主原料がもたらす要素の
強弱や特徴を、評価します。
※基準となるのは、
先述の
「ビアスタイルガイドライン」。
→この教則本には、
100種超に及ぶビールの定義が
かなり明確に定義されており、
モルト/ホップ/エステル、
さらに、オフフレーバーという
"あってはならない香り"や、
アルコール度数、色の濃さまで
かなり厳密に規定しています。
実際の審査会では、
世界各国から集うジャッジが
この教則本に書かれた内容を
"共通のモノサシ"に、審査します。
たとえば、"黒ビール"の
「スタウト」が目の前に
10種類くらい出てきます。
ジャッジのやることは、
自身の"旨い/まずい"の
評価ではなく、
目の前のスタウトが、
教則本に記された
定義に合致しているかどうか。
けっこう大変です。
なぜなら、審査会に出品される
ビールだからと言って
美味しいとは限りません。
※実際、昨年の審査会では、
50杯のビールを
テイスティングする中、
個人的に感動したビールは
1杯だけでした。
しかし、審査会の目的は、
あくまでも、
"お手本"に限りなく近い
"優等生"なビールを選出すること。
学生の時の期末試験みたい(苦笑)
このような方法で、
合致しないビールを除外した後、
金賞・銀賞・銅賞を決めます。
※かつては、ジャッジ個々人が
テイスティングシートに
記録した点数が
受賞の決め手だったようですが、
近年は、各テーブルに座る
5名程度のジャッジが
"ディスカッション"を行い、
どのビールが受賞に値するかを
民主的に決める方法が
主流のようです。
わかったこと。
僕がビールに求めるものは、
理屈なしの美味しさ/感動。
うん、スタイル/教科書通りの
優等生くん(金賞ビール)も
いいけど、
それよりも、
僕が飲んだことのない「感動」を
もたらしてくれそうな
"アウトロー"に惹かれる。
※きっと100種類の分類に収まらず、
いつまで経っても入賞どころか
出品もままならない銘柄。
※あるいは、
審査会なんてくだらない!と
出品を拒否するような銘柄(笑)。
以上、(12月まで)ビアジャッジな
ただけんの徒然草でした。
・・・・・・・・・・
今夜のテイスティング、
Flensburger の Kellerbierは、
スルスルと飲めてしまう
バランスに秀でた繊細なビール。
・控えめなモルトの香味/香ばしさ
・モルトの甘みと未濾過な酵母が
もたらす複雑味を、
ホップの"草っぽい"
キャラクターが名脇役のように
引き立ててくれます。
素敵なビールに乾杯!
・ホップのよく効いたアメリカ系
・個性的なベルジャン
あるいは、
・ブリュードックのスコットランド
・ミッケラーのデンマーク
の知名度が高いですが、
上記の"わかり易い"
「エール」ばかりでなく、
ドイツやチェコ、オーストリア
などで主流な
「ラガー」も美味しいんです☆
今夜のテイスティングは、
Flensburger の Kellerbier。
ドイツの「ケラービール」。
世界のビールを100種に分類する
"ビアスタイルガイドライン1601"
では、
30-B「ジャーマンスタイル・
未濾過ラガー」/
Unfiltered German-Style Lager
と紹介されています。
一言でいうと、
酵母を濾過していないために
より複雑な味わいを楽しめる
金色系のビール。
【テイスティング】
「アロマ(=鼻で確かめる香り)」
・モルト:ミディアム(中くらい)
~ミディアムロー
・ホップ:ロー(弱い)
・エステル:ほとんど感じられない
※モルトでは、"麦"のニュアンス。
ホップでは、柑橘系や花の香り、
草っぽさなど。
エステルでは、洋ナシ、桃、
パイナップル、リンゴなど、
"酵母"に由来する香り。
→それぞれの"程度"を確かめます。
「フレーバー
(=口の中で確かめる味わい)」
・モルト:アロマと同じ
・ホップ:ミディアムロー~ロー
・エステル:アロマと同じ
このように、ビアジャッジは、
テイスティングを通じて、
モルト/ホップ/エステルなど、
ビールの主原料がもたらす要素の
強弱や特徴を、評価します。
※基準となるのは、
先述の
「ビアスタイルガイドライン」。
→この教則本には、
100種超に及ぶビールの定義が
かなり明確に定義されており、
モルト/ホップ/エステル、
さらに、オフフレーバーという
"あってはならない香り"や、
アルコール度数、色の濃さまで
かなり厳密に規定しています。
実際の審査会では、
世界各国から集うジャッジが
この教則本に書かれた内容を
"共通のモノサシ"に、審査します。
たとえば、"黒ビール"の
「スタウト」が目の前に
10種類くらい出てきます。
ジャッジのやることは、
自身の"旨い/まずい"の
評価ではなく、
目の前のスタウトが、
教則本に記された
定義に合致しているかどうか。
けっこう大変です。
なぜなら、審査会に出品される
ビールだからと言って
美味しいとは限りません。
※実際、昨年の審査会では、
50杯のビールを
テイスティングする中、
個人的に感動したビールは
1杯だけでした。
しかし、審査会の目的は、
あくまでも、
"お手本"に限りなく近い
"優等生"なビールを選出すること。
学生の時の期末試験みたい(苦笑)
このような方法で、
合致しないビールを除外した後、
金賞・銀賞・銅賞を決めます。
※かつては、ジャッジ個々人が
テイスティングシートに
記録した点数が
受賞の決め手だったようですが、
近年は、各テーブルに座る
5名程度のジャッジが
"ディスカッション"を行い、
どのビールが受賞に値するかを
民主的に決める方法が
主流のようです。
わかったこと。
僕がビールに求めるものは、
理屈なしの美味しさ/感動。
うん、スタイル/教科書通りの
優等生くん(金賞ビール)も
いいけど、
それよりも、
僕が飲んだことのない「感動」を
もたらしてくれそうな
"アウトロー"に惹かれる。
※きっと100種類の分類に収まらず、
いつまで経っても入賞どころか
出品もままならない銘柄。
※あるいは、
審査会なんてくだらない!と
出品を拒否するような銘柄(笑)。
以上、(12月まで)ビアジャッジな
ただけんの徒然草でした。
・・・・・・・・・・
今夜のテイスティング、
Flensburger の Kellerbierは、
スルスルと飲めてしまう
バランスに秀でた繊細なビール。
・控えめなモルトの香味/香ばしさ
・モルトの甘みと未濾過な酵母が
もたらす複雑味を、
ホップの"草っぽい"
キャラクターが名脇役のように
引き立ててくれます。
素敵なビールに乾杯!