バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

内宮前

2024年10月08日 | 東海


三重県伊勢市に位置する、内宮前です。三重交通が発着します。



日本を代表する神社「伊勢神宮」

江戸時代から「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど、数ある神社の中でも特別な存在です。伊勢神宮を大きく分類すると、外宮と内宮に分けられます。外宮には天照大御神のお食事を司る「豊受大御神」、内宮には日本人の総氏神ともいえる「天照大御神」を祀っています。しきたりについて触れると、外宮、内宮の順にお参りするのが習わし。その内宮の最寄り停留所が、三重交通の内宮前です。



バスターミナルには「乗合自動車 内宮前驛」と表記した建物があります。

ここにはかつて、三重交通の鉄道「神都線」内宮前駅がありました。「神都線」は、国鉄や近鉄が発着する伊勢市駅、宇治山田駅から内宮への参拝者を輸送する役割を担っていましたが、1961年に廃止。その後、バス路線化されて、現在の内宮前駅跡地はバスターミナルとして活用しています。



駅舎の中に入ってみましょう。

建屋の中には、待合所、それから乗車券類を発売する窓口があります。壁には「乗車券購入後のバス乗車にご協力下さい」との掲示がありました。観光地だけに降車時の混雑緩和を目的としたものと思われます。



売店、お土産物売り場。

手荷物の一時預かりも行っています。大きな荷物は、ここで預けてお参りするのが良さそうです。



内宮前時刻表(2024年4月現在)

内宮前を発着する路線は、伊勢鳥羽を周遊する「CANばす」、商業リゾート「VISON(ビィソン)」への特急バス、外宮内宮線特急バス「神都ライナー」、一般路線バスなどがあります。観光地だけに、鉄道駅やリゾート地、他の観光地など、ランドマークを結ぶ路線が多いのが特徴です。

内宮は朝5時から参拝出来ますが、意外にも三重交通でさえも、夜行バスの発着はありません。習わしのとおり、伊勢市駅前で降りて「外宮を参拝してから、内宮に来て下さいね」ということなのでしょうか???



のりばの前には、サイネージタイプの出発案内がありました。

バスロケ連動で、出発時刻だけではなく、バスの車種や現在位置も表示されます。



のりばは1番~3番の3バース。

国道23号線沿いに縦列で並びます。



1番のりば。

「CANばす」鳥羽水族館・ミキモト真珠島行き。



2番のりば。

外宮内宮線 特急バス「神都ライナー」 伊勢市駅前・外宮行き。



ここで案内図から、位置関係をみてみます。

現在地と書いてあるのが内宮前のバスターミナル。国道に並行して、古くからの町並み「おはらい町通り」があります。横を流れる五十鈴川を宇治橋で渡ると、そこが内宮の敷地です。

ちなみに、内宮前の交差点は、国道の終点でもあります。この先には進めません。



そのため、内宮前を出発したバスは、駐車場の入り口をぐるりと回って国道に戻り、それぞれの目的地へと向かいます。



五十鈴川にかかる、宇治橋。

内宮への入口です。



「おはらい町通り」

内宮を参拝する人々で賑わっています。「おかげ横丁」も含め、飲食店や土産物店、旅館が軒を連ねます。



伊勢を代表する銘菓「赤福」の本店があるのも、こちらです。

私は「赤福餅」と「ほうじ茶」で、旅の疲れを癒しました。夏は「赤福氷」、冬は「赤福ぜんざい」も人気があります。



鉄道の駅がない内宮は、バスが大活躍。

「一生に一度」とは言わず、何度でも訪れたい場所です。今日も多くの観光客であふれる内宮前でした。



<撮影2024年4月>
 
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ・秋北バスの新車 いすゞガー... | トップ | ・JRバス関東 D670-2... »