墓石クリーニングの女

お墓と向き合うことで『大切なもの』を日々感じながら、あつく生きる女…それが、アタシ。

父とアタシの話 

2014年02月07日 | あきねぇ便り
アタシは父が嫌いだった。 母も姉もいつも父の顔色をうかがっていた。 中2の時、「お前は馬鹿でどうしようもない。もう通信簿は見せなくていい。気分が悪くなる。」と言われ、その後一度もアタシの成績を見たことがない。 姉は成績優秀で、剣道では東北一強い女剣士になったこともある自慢の娘だったけど、アタシのように何の取り柄もなくデブで不細工な娘は許せなかったと思う。いや、こんな人間がいることにビックリし . . . 本文を読む

父の話 ~命が終わる時~

2014年02月07日 | あきねぇ便り
父が、家の中でつまずいた。 その時、足の小指をぶつけ血が出たので、自分で消毒して絆創膏を貼っていた。 数日後、その小さな傷が化膿していることに気がついた姉が、なかなか治らないね~と話しながらガーゼを交換してあげた。 何日経過しただろうか…次にその傷跡を見た時には、もうその小指はどす黒く変色し、腐り始めていた。 慌てて病院へ電話して診察をしていただいたのだが、空気に触れた患部は瞬く間に変色していき、 . . . 本文を読む