今日はクーさんの一周忌です。
去年の今日、何の前触れもなく、すっと逝ってしまったクーさん。
あまりに突然で、いまだに夢のよう。
突然すぎて私たち家族は、悲しみの実感がない。
いまこうしていても、いつものように「にぁー」と言いながら部屋に入ってくるような気がする。
実感が薄いからクーさんの話をするとき、みんな笑顔で。
楽しい、おかしい思い出ばかりが口からでる。
「僕がいなくなっても笑顔でいてね」っていう、クーさんの思いやりなのかもしれないな。
大好きな飼い主には笑っててほしいんだよね、クーさん。
泣いてるのを空から見るのは心配だもんね。
クーさんは以前住んでいた家の周りで暮らす野良猫だった。
いつも体の模様がそっくりの母猫と一緒に行動していた。
近所の何軒かの家でご飯をもらっていた。
我が家の庭にもよく遊びに来て。
母猫は最後までなつかなかったけど、クーさんは出会ったときからなついて、甘えん坊だったな。
母猫は、ある日突然姿を消してしまった。
しばらくするとクーさんが子猫を一匹連れて来るようになった。
自分の子ではないよ、クーさんは男の子だから。
どこからか「拾って」きたらしい。
木登りやら、虫とりやら、日々教育してたクーさん。
クーさんは今でいう「イクメン」だったね。
その後もまたどこからか子猫を拾ってきたり。
この子猫は小学生がおうちに連れていったみたいだったけど。
母猫失踪後はずっと、自分が拾って育て上げた猫と常に一緒に行動してた。
ある日、庭からうめき声がするのをオットさんが気がついた。
見るとクーさんが顔を血だらけにして、悲痛な声をだしてうずくまっていた。
かけよって体をチェック。異常はなさそう。
顔だけ怪我をした様子。「誰かに殴られた」と私たちは直感した。そういう怪我だった。
急いで獣医さんへ運ぶ。
目が開かない。「ああ、目をやられちゃったんだ。もうあのかわいい目は見られない」って思った。
車の中で痛がるクーさんをなだめながら、そっと顔を拭いていたら、目が開いた。
きれいな目だった。よかった。ならばこの顔の血はどこからのものなのか。
獣医さんによると、「正面からたたかれたかな」と。
血は鼻血だった。
鼻の下の骨にひびが入り、顎が外れていた。体温も落ちていたのでそのまま入院。
顎をはめて、点滴治療を約一週間ほど。
「退院してもしばらくは自分で食べられないから、誰か引き取ってくれるひとが必要」と獣医さん。
ご飯を与えてるご近所さん、かわいがってるから里親になってくれるだろうとお願いに行った。
すべての家に断られた。
「猫は飼えないから」
ずいぶん勝手なかわいがり方だなぁって、ちょっと気分が悪くなった。
困ったなぁ。
獣医さんとどうしょうかと相談しているとき、オットさんが。
「うちでひきとります、うちの猫にします」と、高らかに宣言。
マジ?・・・・・
私はずっと犬飼いで猫を飼ったことがなかったから、ちゃんと飼えるかなぁって不安だったねぇ。
オットさんは宣言したって、「かわいがるけど世話はしない」のは目に見えてたからね。
でもクーさんは、我が家に来たその日から最期の時まで。
私を困らせたことなんて一度もなかった。
問題だなぁって思うこと、ひとつもなかった。
歳をとって食べられなくなったミュウさんの目の前で、ミュウさんのご飯を口にして。
「ほら、おいしいよ、ぼくも食べるから、ミュウも食べて」って元気づけてくれたり。
パピーゆうらの子守をして、なにかいたずらが始まると、近づいて行って「だめだよ」って注意したり。
私を助けてくれたよね。
この季節、まだそんなに寒くないから、自分の寝床で寝ていたクーさん。
亡くなる二日前の夜、突然私のお布団に入ってきて、朝までくっついて寝てたね。
いつもは寝ているクーさんに、ゆうらがくっついて行くのに。
クーさんのほうからゆうらにくっついて、半日寝ている日もあったね。
お別れが近いから寄り添ってくれたのかな。
クーさんの思い出つくりだったのかな。
私はあの最期に一緒に寝たクーさんのぬくもり、忘れてないよ。
もう一回、クーさんの頭に顔をくっつけて寝たいよう。
一周忌だなぁって思いながら、無意味にある猫の里親会のHPを見ていたら。
思わず声をだしてしまった、この写真。
クーさんだ・・・・・。
もちろん違う。
でも模様の入り方とか、そっくりだ。
クーさんはもう少し優しい顔だったけどね。
この子をひきとったら、この子をみたら、友達、親戚、ぶっとんじゃうね。
病院に連れて行ったら獣医さんは「えっ、ええーっ」て驚くだろうな。
そして誰しも「クーちぉんだあぁぁぁ」って叫ぶでしょう、きっと。
でもね。
似てるけど、このこはこのこ。
クーさんは永遠にクーさんしかいない。
このこにも良い里親さんが見つかりますように。
幸せな日々が長く続きますように。
クーさん。
いくなってからも私たちに笑顔と幸せをくれて、ありがとう。
いつかまた会える日まで。
ミュウさんと仲良く、楽しく暮らして待っててね。
去年の今日、何の前触れもなく、すっと逝ってしまったクーさん。
あまりに突然で、いまだに夢のよう。
突然すぎて私たち家族は、悲しみの実感がない。
いまこうしていても、いつものように「にぁー」と言いながら部屋に入ってくるような気がする。
実感が薄いからクーさんの話をするとき、みんな笑顔で。
楽しい、おかしい思い出ばかりが口からでる。
「僕がいなくなっても笑顔でいてね」っていう、クーさんの思いやりなのかもしれないな。
大好きな飼い主には笑っててほしいんだよね、クーさん。
泣いてるのを空から見るのは心配だもんね。
クーさんは以前住んでいた家の周りで暮らす野良猫だった。
いつも体の模様がそっくりの母猫と一緒に行動していた。
近所の何軒かの家でご飯をもらっていた。
我が家の庭にもよく遊びに来て。
母猫は最後までなつかなかったけど、クーさんは出会ったときからなついて、甘えん坊だったな。
母猫は、ある日突然姿を消してしまった。
しばらくするとクーさんが子猫を一匹連れて来るようになった。
自分の子ではないよ、クーさんは男の子だから。
どこからか「拾って」きたらしい。
木登りやら、虫とりやら、日々教育してたクーさん。
クーさんは今でいう「イクメン」だったね。
その後もまたどこからか子猫を拾ってきたり。
この子猫は小学生がおうちに連れていったみたいだったけど。
母猫失踪後はずっと、自分が拾って育て上げた猫と常に一緒に行動してた。
ある日、庭からうめき声がするのをオットさんが気がついた。
見るとクーさんが顔を血だらけにして、悲痛な声をだしてうずくまっていた。
かけよって体をチェック。異常はなさそう。
顔だけ怪我をした様子。「誰かに殴られた」と私たちは直感した。そういう怪我だった。
急いで獣医さんへ運ぶ。
目が開かない。「ああ、目をやられちゃったんだ。もうあのかわいい目は見られない」って思った。
車の中で痛がるクーさんをなだめながら、そっと顔を拭いていたら、目が開いた。
きれいな目だった。よかった。ならばこの顔の血はどこからのものなのか。
獣医さんによると、「正面からたたかれたかな」と。
血は鼻血だった。
鼻の下の骨にひびが入り、顎が外れていた。体温も落ちていたのでそのまま入院。
顎をはめて、点滴治療を約一週間ほど。
「退院してもしばらくは自分で食べられないから、誰か引き取ってくれるひとが必要」と獣医さん。
ご飯を与えてるご近所さん、かわいがってるから里親になってくれるだろうとお願いに行った。
すべての家に断られた。
「猫は飼えないから」
ずいぶん勝手なかわいがり方だなぁって、ちょっと気分が悪くなった。
困ったなぁ。
獣医さんとどうしょうかと相談しているとき、オットさんが。
「うちでひきとります、うちの猫にします」と、高らかに宣言。
マジ?・・・・・
私はずっと犬飼いで猫を飼ったことがなかったから、ちゃんと飼えるかなぁって不安だったねぇ。
オットさんは宣言したって、「かわいがるけど世話はしない」のは目に見えてたからね。
でもクーさんは、我が家に来たその日から最期の時まで。
私を困らせたことなんて一度もなかった。
問題だなぁって思うこと、ひとつもなかった。
歳をとって食べられなくなったミュウさんの目の前で、ミュウさんのご飯を口にして。
「ほら、おいしいよ、ぼくも食べるから、ミュウも食べて」って元気づけてくれたり。
パピーゆうらの子守をして、なにかいたずらが始まると、近づいて行って「だめだよ」って注意したり。
私を助けてくれたよね。
この季節、まだそんなに寒くないから、自分の寝床で寝ていたクーさん。
亡くなる二日前の夜、突然私のお布団に入ってきて、朝までくっついて寝てたね。
いつもは寝ているクーさんに、ゆうらがくっついて行くのに。
クーさんのほうからゆうらにくっついて、半日寝ている日もあったね。
お別れが近いから寄り添ってくれたのかな。
クーさんの思い出つくりだったのかな。
私はあの最期に一緒に寝たクーさんのぬくもり、忘れてないよ。
もう一回、クーさんの頭に顔をくっつけて寝たいよう。
一周忌だなぁって思いながら、無意味にある猫の里親会のHPを見ていたら。
思わず声をだしてしまった、この写真。
クーさんだ・・・・・。
もちろん違う。
でも模様の入り方とか、そっくりだ。
クーさんはもう少し優しい顔だったけどね。
この子をひきとったら、この子をみたら、友達、親戚、ぶっとんじゃうね。
病院に連れて行ったら獣医さんは「えっ、ええーっ」て驚くだろうな。
そして誰しも「クーちぉんだあぁぁぁ」って叫ぶでしょう、きっと。
でもね。
似てるけど、このこはこのこ。
クーさんは永遠にクーさんしかいない。
このこにも良い里親さんが見つかりますように。
幸せな日々が長く続きますように。
クーさん。
いくなってからも私たちに笑顔と幸せをくれて、ありがとう。
いつかまた会える日まで。
ミュウさんと仲良く、楽しく暮らして待っててね。