初夏の気温が増えて来た ゆうらさん地方。
今年は夏の「早朝お散歩部」の部活も早めに始まるのかなと思っていた先日の午後。
部仲間のおひとりから 部長の訃報が届きました。
突然のことで言葉がでませんでした。
だってその1週間前に会ったばかりだったから。
確かに以前よりはだいぶ弱くなったイメージだったけど。
介助なしでは歩けなくなっていたけど。
「おおっ ゆうら 久しぶりだなぁ 元気だったか?」って。
いつもの笑顔で撫でてくれたから。
部長。
年齢は85歳になったかな。
私の父と同じくらいの年齢だったから私は「〇〇(苗字)のおとうさん」って呼んでいた。
足が少し悪くて杖をついていたけど それでも知り合った頃は
夏の早朝毎朝 かなりの距離をお散歩していた。
お散歩途中でいつもの仲間がひとりふたり加わり 最後くらいに
ゆうらさんと私も合流して 解散する場所あたりで毎日少しおしゃべりした。
夏の2か月くらいの間 毎日の恒例だった。
年が変わるごとに少しづつ おとうさんのお散歩の距離が短くなり。
歩くことも難しくなり 車椅子の生活になってしまって。
部長は部活に不参加になった。
時々部員は少しお散歩の足を延ばして おとうさんの家まで行って
おしゃべりすることもしたね。
人と話すのが大好きなおとうさんだったからね。
行くたびに「おお ゆうらも来たか~」って
優しくゆうらさんを撫でてくれた。
ゆうらさんの眼が見えなくなったと伝えた時は
泣いてくれたね。
そんな時コロナが流行してしまって 部員は会いに行くことを控えた。
高齢のおとうさんに何かあってはいけないから。
それに・・。
奥様が 車椅子のお父さんを他人に会すのが嫌?みたいな・・。
みんなで会いに行ってもよい顔をしない と言うか・・
拒否するような態度をされたので・・・
なんとなくみんな 遠慮をするようになっちゃったんだよね。
おとうさんは昼間 リビングのカーテンをあけて窓際に座ってたから
家の前の道路でゆうらさんと私が手を振れば
おとうさんも笑顔で振り返してくれていたけど。
いつの間にか カーテンが閉められてしまうようになったんだよね。
きっと奥様が・・・・かな。
部員のお父さんが電話をかけても 取り次いでくれない とも言っていた。
なんだかね・・・・・・って。
みんなでずっとおとうさんのこと 気にかけてきた。
最近。ふっ・・とね。
思い立っておとうさんの通うデイサービス施設にゆうらさんと行ってみた。
そこならちょっと会えるかも知れないって 淡い希望を抱いて。
でもね。
個人情報がどーのこーの で会わせてもらえなかった。
その1週間後くらいだった。
夕方のお散歩にゆうらさんと出かけた時。
助手席におとうさんが乗ってる施設の送迎車が目の前を横切ったのだ。
何人か利用者さんが乗っていて順番に家に送るわけだから。
もしかしたら先回りしておとうさんの家に行って待ってたら
ちょっとだけ会えるかもしれない。
そう思って ゆうらさんと急いでいった。
しばらく待ったけど 車が来ないから もうおうちに入ってしまったのかもしれないね
って ゆうらさんとあきらめて帰ろうとした時に 車がやってきたのだった。
車の窓を開けて 手を振りながらおとうさんが帰ってきた。
おとうさんも散歩するゆうらさんと私に気が付いていたらしい。
職員さんに手を借りて車から降りると
「おお ゆうら~ 久しぶりだなぁ 元気か?」って
いつものように優しく笑って撫でてくれた。
職員さんたちも笑顔で「〇〇さん よかったねぇぇぇ」って。
私には「○○さん 元気が出ますよ ありがとうございます」って言ってくれた。
後ろで家から出てきた奥様が なんかぶつぶつ言ってたけど。
私は聞こえないふりをした。
「おとうさんに会えてよかったよ。ずっと気になってたの。
みんなも心配してるよ。元気にしてるかなってね。
車が見えたから ゆうらと走ってきたんだよ~。
また会いに来るから元気でいてよ。風邪ひかないようにね」って言ったら。
「おおー そうか。ありがとなぁ。風邪ひかないようにするな」と。
笑いながら家に入っていった。
ほんとにまた会いたかったよ おとうさん。
まさかその1週間後になんて。
前にも施設から帰るおとうさんが乗る車見たことがあった。
その時も 今家に行ったら会えるかも? と思ったけど。
行かなかった。
でも今回は迷うことなく行ったんだよね。
施設に行ってみたのも 家に行ったのも。
なにかの知らせみたいなもの のちからだったのかもしれないね。
夏の朝 ここでゆうらさんを待っててくれて おしゃべりしたね。
楽しかったね。
ゆうらさんがいなかったら 私は早朝にお散歩することなんてなくて。
おとうさんには知り合わなかったよね。
部のみなさんとも ね。
ゆうらさんはたくさんの出会いを作ってくれるなぁって。
おとうさんも そう思うよね。
ゆうら>もう おとーさんは まっててくれないの さびしーね
本当に。
寂しいね。
おとうさん。
ゆうらさんをたくさん可愛がってくれて ありがとう。
楽しいお話もたくさんしてくれて ありがとう。
おとうさんなら そちらの世界でもすぐに友達ができるよ。
また会える日まで。
笑顔で楽しくやっててよ。
おとうさん やすらかに。
ほんとにね。
お散歩仲間のパパさんママさんもここ数年で4人もお別れした。
この前まで笑っておしゃべりしたりしてたのにねって思うと切ないよ。
この年齢になると、お別れする人が増えてくるね
同じ時代を生きてた人が、次々と・・・
ブログで知り合った人も、お話しできなくなったり
ご近所も、施設に入所したりで
空き家が増えてきたし
人口が減ってくって、実感するよ