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Retro-gaming and so on

プリンとは

この記事を読んでた。


旨そうだよなぁ。
うん、僕もマンゴープリンが大好きだ。

っつーかな。
最近、冷凍マンゴー良く買ってて、マンゴーラッシー良く作って飲んでるんだよ。
そう、インド料理店で良くあるヨーグルトドリンクな。
ミキサーでヨーグルト、牛乳、冷凍マンゴー、カルピスを合わせて冷凍マンゴーが粉砕し終わればマンゴーラッシーの出来上がり。
大体、ブルガリアヨーグルト400gに対して冷凍マンゴー一袋、牛乳250cc、カルピス100ccってトコ。それでマグカップ3杯分くらいになる。
旨い。
っつーかやっぱマンゴーって果物が旨いんだな。

んで上の記事読んでちょっと思ったんだ。

「マンゴープリン自作してみるか」

と。
って事はまずはマンゴープリンとは厳密には何なのか、調べんとイカン。
ってなワケでWikipediaを調べたのだが・・・・・・。


なんとマンゴープリンとはプリンではないのだ。名前に反してマンゴープリンはゼリーである
要するにマンゴープリン、その正体はマンゴー入りミルクゼリーなのだ。
ちと待てよ。とここで武さんのブログ記事へと戻る。


そう思って原材料名を確認するが、こんにゃく成分はまったくなかった。
ちゃんとしたマンゴープリンなよう。

ちと待つんや、武はん、それは「ちゃんとしてへん」マンゴープリンやでぇ。
それはマンゴープリンやなくってマンゴー寒天やないかーい!

実は原材料名にゲル化剤(増粘多糖類)って書いてた場合、そいつの正体は寒天、なんだよな。そして当たり前だけど寒天はゼリーではない

そもそも寒天とゼリーは食感が全然違う。ゼリーはねっとりしてるが、寒天は歯が割にさくさく入るカンジである。
ゼリーは動物由来、平たく言うと脂身から脂を抜いた残りカスがゼリーだ。寒天は海藻(古来ではテングサを使用)から作る。
ゼリーはアミノ酸、平たく言うとタンパク質の一種だ。寒天は増粘多糖類、誤解を畏れずに言うと、実は砂糖の遠い親戚である。
全く違うのだ。

実の事言うと、コンビニやスーパーマーケットで既成品として売ってるゼリーはほぼ全て寒天である。
何故か?
一つはコスト的なモノだろう。厳密には今はどうだか知らんが、かつては動物由来のゼラチンのコストは海藻が原材料の寒天より高かった。
しかし、それ以上大きな理由が存在する。
実はゼリーは常温でも溶けやすいのである。ここが決定的に寒天と違うのだ。寒天は一回固まると常温で溶ける、って事があり得ないのである。
従って、寒天は製造場 -> 輸送 -> 商品配置・販売で余計なコストがかからない。一方、ゼリーはどの課程でも要冷蔵庫だ。原価が寒天より高いとすれば販売時では致命的に高コストが組み上がるのは目に見えてると言える。
つまり寒天は有用である。で好みの問題はあるが、別に食材として寒天がゼリーより劣る、ってワケでもない。
しかし、それでも寒天をゼリーと名付けて売るのは詐欺まがいなのだ。寒天は寒天で美味しいんだから寒天として売るべきなんだ。
そして、寒天をゼリーと名付けて売る根性が、平たく言うと食品偽装問題の遠因なのだ
メーカーの人たち、分かってんのか?それ。

そう言えば、既に「懐かしのマンガ」になった感のある「暗殺教室」で。
次のようなエピソードが描かれていた。

おーい。茅野よ。お前が作ってるのはゼリーと寒天の混合体であって決してプリンではないのだ。
そして作者はこんな事を書いている。


プリンじゃないものを作中で語ってるのにプリンマニアだとは・・・・・・(※1)。
今僕はこんなカンジだ。


プリンもWikipediaに書いてるが、原理的には

  • 液状になってるタンパク質を熱し固める

料理なのだ。
従って、茶碗蒸しはプリンの一種だが、とてもじゃないけど茅野がやってる「ゼリーと寒天を混合して冷やし固める」物体はプリンではない。

なんでマンガでこんなおかしなプリンの説明になってるのか、と言うのも、コンビニやスーパーで買えるプリンでマトモなプリンが殆どないから、だ。
そもそも「とろけるプリン」「なめらかプリン」のブームがあって、コンビニやスーパーに卸してる商品でのこれらの再現に、安直に寒天やらゼラチンを使ったからだ、って事に他ならない。
しかし、本来の作り方じゃないものをプリンと詐称しても構わない、とするその心根。だから食品偽装問題の遠因が以下同文

なんか意識高い層が「子供の食育がー」とか言ってるけどよ。
子供がどーの、っつー前に大人がまずはなぁなぁじゃなく「食品には正しい名前を求める」って事を徹底しないといけねぇと思うわ。食育以前の問題だろ、と。
もう一度書いておくけど

  • プリンは熱し固める調理で作られるので冷やし固めた物体をプリンとは呼ばない。
  • ゼリーは動物性で常温では溶けてしまう。
  • 寒天をゼリーと呼ぶべきではなく、寒天は寒天として主張すべき。
と言う事だ。

どうやら香港辺りが出自だし詐称をヘーキで行う中国人気質を責めてもしゃーない(※2)からマンゴープリンはもうどうしようもねぇけど、日本人はいい加減こういう中国人めいた詐称を止めるべきだと思っている。いや、マジで。
プリンはプリン、ゼリーはゼリー、寒天は寒天、だとして売っていこうぜ?
じゃなければまた法律がどーの、っつーせせこましい問題になるんだよ。
食品メーカーはプライドを持て。

さて、ホンモノのマンゴープリン・・・マンゴー入りミルクゼリー作成の準備でもはじめようか。

※1: もちろんマンガ「暗殺教室」は面白くて傑作なので、本来なら作者がプリンじゃないモノを食してプリンだと思い込んでいるような味音痴でも何らマンガ「暗殺教室」の価値を下げる事はない。
※2: 新宿歌舞伎町辺りだとかつては、中国本土出身の怪しいホステス達が「台湾出身です」と大嘘を吐きながら客引きをしていた。何故ならこの界隈だと台湾人の方が人気があったから、だ。
ちなみに、僕は、そういう呼び込みに「中国の統一ってどう思う?」とか訊いて、「台湾と中国は一つになるべき」とか言い出した相手に「台湾人じゃないでしょ?」とか言ってイジメていた(笑)。
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