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Retro-gaming and so on

Boney M. : Sunny

この連載記事を大変面白く読ませて貰った。
まさしく定番中の定番曲に溢れてて、文句の付けようがない。
ただ、個人的にお気に入りの曲が選に漏れてて、それが残念だった。
ここでそれを紹介しよう。
ボニーM.の「Sunny」だ。

Boney M. - Sunny (Official Lyric Video)

ボニーM.は実は企画モノのグループだ。そのクセ、やたらデキが良い。
しかも彼らは英語で歌ってはいるが、実はドイツのグループである。
言っちゃえば、外貨を稼ぐ為の企画モノで(笑)、その割にワールドワイドで性交成功している。
個人的にはこのSunnyって曲が一番デキがイイんじゃないか、って思っている。

さて、ドイツのポップス。
ドイツと言えばモーツァルトやベートーヴェンと言うイメージで「クラシック」って印象が大きいだろう。
しかし、実はダンスミュージックも現代のドイツでは重要なポジションを担っているらしい。「らしい」っつーのは所詮風聞であって、ドイツに行った事がねぇから分からん、って事だ。

ドイツは日本と同じで第二次世界大戦の敗戦国だったわけで、イギリスやアメリカに一時占領されていた。その間に「ドイツらしいアイデンティティ」が、特に当時の若者から奪われていったわけだな。
そのドイツでは、その後、英語で「イデオロギーと全く関係ない」曲を歌わざるを得なく、シューラーガーと言われる「毒にも薬にもならない」音楽が溢れるようになっていた。
これに反発して60年代から「クラウト・ロック」と揶揄される、現代音楽 + ロック、と言うスタイルの難解なロックが生まれるわけだが。
一方、このシューラーガーのアプローチと英米で流行ったディスコが「合体」する現象も起きていて、その中での最も成功した例が、ボニーM.と言う「企画モノ」のグループだったわけだ。
そして、最初から彼らのマーケットはドイツ国内に限定してなかった。だから外人(主にカリブ海出身者)をリクルートしてきて、ドイツ色を排したグループを形成して、無国籍調も相まって見事インターナショナルで成功する。まさしく「頭脳作戦的な(あるいは秋元康的な・笑)」最大の成功例、と言って良いだろう。
この辺、本家本元のアメリカを除くと、割にドイツは「ディスコ系音楽に強い」と言う世界的な評価になっていて、現代ドイツのクラブ系テクノの遠い先祖は、ボニーM.に始まる70年代〜80年代初頭のドイツのディスコバンド、と言って良いんじゃないか、と思ってる。
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