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Retro-gaming and so on

RE: PoR関連とか色々返信

星田さんの記事に対するコメント。

 まずこちら・・お手数おかけしちゃって。うーん、もっと縦長だったような・・海戦ってのも怪しくて宇宙戦闘だったかも・・
 もしくは夢で見たのを現実の商品だったと思ったとか記憶の改竄かも知れません。お騒がせしました(^_^;)

あと、あり得るのはバンダイのU-BOATとか?


ぶっちゃけた話、多分このテのゲームって当時はガキどもに人気なかったんだよな(笑)。
みんな、ゲーセンの移植作品に興味が行ってたわけでしょう?パックマンとかそっちのクローンに。
だから「オリジナルの」ゲームとか見向きもしなかったんじゃないか、って思うんだ。結果、数が出てないし、みんな「そんな物があった」とか覚えてもいない(笑)。そしてネットに情報が少ない(笑)。

 箱の色でGoldBoxだったのか!まんま!いや、Steamで見た時に「Goldエディション」とか「GoYエディション」みたいな意味でついてると思ってました。あと、ビキニアーマー!

うん、箱の色で「通称」GoldBoxシリーズって言われてるの。GoldBoxエンジン、ってのも「通称」だよね(正式名称じゃないし、正式名称は誰も知らん・笑)。
実際問題、例えばPool of Radianceの続編、Curse of the Azure Bondsの初版なんかは銀箱で、後の版ではGoldBoxになったりしたんだけど、当初のシリーズ化で言うと最初は全部を金箱にするつもりは無かったみたい。


まぁ、言っちゃえば「美味しんぼ」の単行本みてぇなモンだな(笑)。最初は色んなカラーを使ってたのに、暫くしたら全部金色になってました、みてぇな(笑)。

ちなみに、そうね、ビキニアーマーとかこの頃からあったよね。The Dark Queen of Krynnの画とか見るとアメリカ発祥にさえ思える・・・・・・。

SSIのAD&Dシリーズのイメージイラストを主に手掛けたのはClyde Caldwell。彼の公式サイトでその美麗な仕事を見る事が出来る。・・・うん、でも個人的にはノリは寺沢武一だよな、とか思ってる(謎

まぁ、この前に日本じゃいのまたむつみデザインの幻夢戦記レダがあるわけだが。


これが1985年なんだから、ビキニアーマーって「皆が認識する前の」歴史が長いよなぁ・・・・・・。
日米共に実は大好きだ、と(苦笑)。
なんだろこれ(笑)。

 分かりやすい!こういうのが後追いだと把握できなくて手を付けづらいですよね、大助かりです!

うん、ごめん、後追いじゃなくても分からなかった(笑)。
もう1990年超えるとシリーズありすぎて、SSIの広告見てもどれとどれが関係してて続編なんだかサッパリ分からんかったのよ(笑)。
ソフト屋行っても数多く置いてるし、全く何がなんだか・・・・・・。

そもそも、星田さんも呆れてたけど、キャンペーンセッティングってのがTRPG素人には分かりづらいじゃない(笑)。
AD&Dだって!コンピュータで遊べるんだって!ってソフト屋行ってパッケージ見ても、Forgotten RealmsとDragonlanceがどう違うのか、って分かるわけねーじゃん(笑)。相当混乱するわ。同じシリーズの商品じゃねぇのかよ、と(笑)。
これはだからSSIのせいじゃなくって、版元のTSRの戦略自体が「複雑過ぎてる」んだよな、単に(笑)。
だからSSIの製品も1990年過ぎると、いっぱいありすぎて何がなんだか分からなくなってた(笑)。粗製乱造っつーか・・・・・・。
しかも、それってどうやらSSIのせいじゃないみてぇで、TSRの意向っぽかったんだよ。「せっかくライセンスしたんだから大量に作れ」みてぇな(笑)。これでSSIが疲弊する。
もう90年代半ば近くなると市場的にはSSIとTSRって「蜜月」に見えてたの。なのに「SSIはもうTSRと契約更新しません」とか言い出して、市場に衝撃が走った。
SSIが言うには「TSRとの契約はキツすぎる。疲れた。口出しが多くて自由にゲームが作れない。」との事で、実際は「色々やらされてた」ってのが、どうやら真実だったみたいだ(笑)。
結果、TSRはその後、単独契約を求めるのは止めて、ライセンスを求めて来た会社に小出しにライセンスを出すようになったのね。Baldur's Gateとか星田さんがやったNeverwinter Nightsってのはそうやって作られたわけ。

んでだ。
元々SSIがTSRと契約した時点へと戻ると、最初は2本柱で行く予定だったんだよ。

  • Dragonlanceをベースにしたアクションゲーム
  • Forgotten RealmsをベースにしたRPG
Dragonlance(ドラゴンランス)はキャンペーンセッティングでもあるんだけど、小説版が大売れしたらしくって、結果、それ使ったキャラゲーのアクションゲームとして企画されたわけだよな。

 
まぁ、その小説は僕は読んだ事ないんだけど、人によっては「AD&D」と聞くと、ゲームよか「ドラゴンランス」の小説を思い浮かべる人が多いらしい。良く知らんが(笑)。
いずれにせよ、ヤンキーでも「ドラゴンランス」って聞くと小説版を思いつく人が多かったみたいで、イメージが固まってて、「自由にキャラを作ってゲームする」ってのに違和感を覚えるだろう、と。ってぇんでキャラゲーにしちまってアクション、って路線を敷いたみたい。
アクションの方がヤンキーにはウケがいい、って事もあるしな。
で、ポニーキャニオン、ファミコンでコッチの方をこれまた早く出しちまったんだよなぁ(1991年3月8日)。


AD&D ヒーローオブランス                                                            

アメリカだと元々、かなり売れて評価も高いゲームなんだけど、日本人のファミコンキッズの殆どがドラゴンランスなんざ知らんじゃん(笑)。ドラゴンランスの小説知らないんで、キャラに思い入れ持ちようがないわけでしょ(笑)。
しかも1991年ってもうスーファミ出てたやん、みてぇな(笑)。ポニーキャニオンの時期を読む力とかこう色々と・・・資金力があればエエっちゅーもんじゃねぇだろ、ってのが良く分かる(笑)。

でもポニーキャニオンはこの路線を止めない(苦笑)。ほぼ1年後の1992年2月21日にヒーローオブランスの続編、ドラゴンオブフレイムをファミコン向けに出す。




このゲームも小説知らんと全然前提条件が分からん。
もうこの辺で、ポニーキャニオンは自社でRPGを出す信頼性を恐らく、自ら疑ってたんだよな(笑)。市場が縮小してたファミコン市場なら何とかなると思ったのか。
言っちゃえば、ポニーキャニオンは札束で下請けの頬を叩くのは得意だったんだけど、市場を読む、っつーか、作られたゲームを「見て」良し悪し判断する能力に欠けてたと思う。そもそも、メディア的に言うと、オールドメディアの産経新聞とかフジテレビを抱えてる以上、ファミコンとかのビデオゲーム機は商売敵なわけでしょう。
だからグループ全体的には閑職なんだよな(笑)。本気では出来ない、と。
「もし」の話なんだけど、スーファミでプール・オブ・レイディアンスをやってシリーズ移植やってたら結構いいとこ行ってたんじゃないか、とは思ってる。原作ゲームそのものは面白いわけだし。
でもスーファミ時代になるとポニーキャニオンはゲーム事業を縮小方向へ舵を切ってて、RPGはウルティマシリーズに集中。そしてSSIとの契約も終わり、スーファミ時代に代わりに手を上げたのがカプコンになるわけだよね。AD&Dのベルトスクロールアクションを作りたい、って事で多分契約して、その関係でEye of the Beholderはスーファミ用ではカプコンが移植を担う事になります。そしてこれがスーファミで唯一出たAD&Dブランドのゲームとなる。

なお、最初はSSIのドラゴンランスシリーズはアクションで出す、って事だったんだけど、結果CRPG化もしてて、それが1990年にChampions of Krynnで始まったKrynnシリーズで、Goldboxエンジンを使って三作作られています。
僕が一番最初に(何だか良く分からんで)買ったのが最終作のApple Macintosh用The Dark Queen of Krynnで、買ったはいいけど全く良く分からんで「何じゃこりゃ?」と思って当時は積みゲー化しました(笑)。



 つまり3つのForgottenパックはそれぞれちゃんとシリーズごとに分かれてるんですね、親切!

うん。
まぁ、厳密に言うと、「エンジン別」かな。

Forgotten Realms: The Archives - Collection Oneはまぁ見りゃ分かるけど、Eye of the Beholderのシリーズ全3作のパッケージ。エンジンはEOBエンジンで、記事にも書いたけど、星田さんが好きなダンジョンマスター系のリアルタイム3D RPGだ。
Gold Boxシリーズとはもう一つ違っていて、Gold BoxはAD&D第一版に準拠してんだけど、Eye of the Beholderは当時登場したばかりのAD&D第二版に準拠してる。大きな違いはドワーフやエルフみたいなデミヒューマンが僧侶呪文を唱える事が出来るようになった、って事と、(確か)レベルキャップが消失した事だ。
なお、傑作AD&D系RPGだと評価が高いバルダーズ・ゲートもAD&D第二版準拠なんで、そういう意味では共通してるシステムだ(星田さんがやったNeverwinter NightsはAD&D第三版準拠なんで若干ルールが違ってる筈だ)。

Forgotten Realms: The Archives - Collection TwoはSSIのAD&Dの中核を担ったGoldBoxエンジン採用のForgotten Realms準拠のCRPGを元に集めている(従って、同じGoldBoxエンジン採用のDragonlanceのKrynnシリーズ等は含まれない)。
要は、ここで見たとおり、プールシリーズとSavage Frontierシリーズを合わせた全6本が基本。
あとは、Pool of RadianceとCurse of the Azure Bondsの福神漬として、ファミコンではクソゲーと名高い(笑)ヒルズファー、そしてRPGコンストラクションセットのForgotten Realms Unlimited Adventuresの計8本構成になっている。
そう、Forgotten Realms Unlimited Adventures(FRUA)ってのはAD&D版「RPGツクール」なんだよ(笑)。
これ、今でも人気があるらしく、要するにRPGツクールで作ったゲームをフリーゲームとして投稿するように、ファンサイトで現時点でも色々とやり取りしてるらしい。

Forgotten Realms: The Archives - Collection Threeは、SSIのTSRとの契約後期の作品。2本収録されている。
まずDungeon Hack。これは言っちゃえばRogueだ。3DでのRogue。3Dでのトルネコの大冒険でもいいけど(笑)。
Eye of the Beholderもアメリカでは割にスマッシュヒットだったんだけど、このゲームはEOBエンジンを利用してソリティアのRogueライクとして再構成。
Rogueライク、ってこたぁダンジョンは自動生成で作られる、と言う事。まさしく「1000回遊べる」RPGだ(笑)。
MENZOBERRANZANもある意味Eye of the Beholderのスマッシュヒットに影響されている。
90年代初頭のRPG事情だと、JRPGスタイルが良いか、あるいはリアルさを追求した・・・言っちゃえばDOOMに影響を受けた(笑)?リアルタイム3D処理のRPGとどっちがいいかちと分からなかったわけ。
前者のJRPGスタイルを受け継いだのがSSIのDark Sunになる筈だったんだけど、これは失敗して、もう一つDOOM系の影響を受けて作られたのがこのMENZOBERRANZANだ。
しかし、3D処理にパワー割かれ過ぎたか、2人パーティ、とかRPG的にはちと魅力がないよな。


DOOM式の「グリングリン視点が回転する」ゲーム。
ただし、そういうスタイルがRPGに「合う」かどうかは分からん。
まぁ、このテのゲームで成功したの、ってプレステのキングスフィールドくらいだろ。両者とも1994年発売なわけだけど、ある種同じ視点っつーか当時の「やるべき」流行りだったのかな。
ちなみに、ぶっちゃけ、このゲームはあんま評は高くないです。

と言うわけで、MUSTはArchive Collection 2、ついでにやるならArchive Collection1、でも3は特に手を出さんでもエエやろ・・・Rogue好きじゃなければ、ってトコかな。

 マップ機能!バニラで2D表示には出来るみたいだし、オートマッピングって事かな。外人の熱意すごいなぁ・・・

PoRは言わば「シティー・アドベンチャー」が基本なんだけど、Curse of the Azure BondsとPools of the Darknessは「地方をめぐる」のね。Savage Frontierシリーズもそうだし(※1)。
んで、「どこにいるか」完全にマップ出しっぱ、にしてくれるみたい。
あと、Gold Box(Poolシリーズ/Savage Frontierシリーズ)ってマニュアルコピープロテクションのゲームなのよ。登場人物のセリフとかで「重要情報」とかはAdventurer's Journalってのを参照するようになってんの。
つまり、ディスクをコピーしただけじゃゲームが出来ないようになってんだわ(笑)。ゲーム上には「Adventurer's Journalの34番を参照せよ」とか表示されて、34番を探してみると

34: 王は言った。

「おお、Tawashinよ!死んでしまうとは情けない!」

とか書かれてるわけ(笑)。
要は半分ゲームブックになってんだわ。実際データ多かったゲームだし。

でも、それってメンドクセェよな、ってぇんで、Gold Box Companionは自動で該当番号を探してその部分を表示してくれるようになってるわけ。

※1: ちなみにプレイヤビリティが一番Wizっぽいのが「Secret of the Silver Blades」だ。
別にずーっとダンジョンに潜りっぱなし、ってワケじゃないんだけど、ゲームデザイン的には一番それっぽい。
パーティーメンバーがいきなりDragonspine Mountainsにあるとある村へと(魔法的に?)飛ばされて、そこは山岳地帯で、単純に言うとそこを歩き回る話なんだけど、そのため、結果「ダンジョンを歩き回る」Wizardryとゲームデザイン的にはものすごく似通ったテイストになってる、ってカンジ。
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